菓子繁栄を祈る!「饅頭まつり」とは
毎年4月19日に開催されている林神社の「饅頭まつり」に行ってきました。
林神社へは、朝10時頃に着きました。いつもは、ひっそりとした雰囲気でほとんど参拝する人をみることはないのですが、この日は、神社の前に、お饅頭やお菓子を売る簡易売店が設置され、たくさんの人でにぎわっていました。
林神社の正面に設けられた業界関係者席の近くには、全国の和菓子・菓子業関係者から奉献されたお菓子がずらりと並べられました。

奉納されたお菓子のよく名前を見てみると、全国の老舗の和菓子屋さんの名前がみられ、菓子業界関係者の信仰を集めている様子が伺えます。
11時になると、業界関係者が席につき、神事が始まりました。

大きな木の棒に鮮やかな色の布と紙垂(しで)のついた御幣(ごへい)が、3本、神前に捧げられた後、祝詞が読まれ、菓子業界の更なる発展と繁栄を参拝者一同と共に祈願しました。
つづいて、榊(さかき)に紙垂のついた玉串(たまぐし)が、神主さんから業界関係者の方に手渡され、それぞれ捧げられます。
業界関係者席には、林浄因の子孫で塩瀬総本家の会長の姿もあり、家業と業界の繁栄をお祈りされていました。
最後は、宮司さんと奉賛会会長の挨拶で例大祭は終わり、参拝者に抹茶と餡入りのお饅頭が配られました。お饅頭を一口、口にしようとたくさんの人が並び、林浄因が初めてお饅頭をつくってから、現代にいたるまで、日本でお饅頭が愛されている様が、伝わってきました。

奈良町散策で立ち寄りたい、こだわりの創作和菓子店「中西与三郎」
菓子祖神といわれる林浄因が鎮座する奈良で、林神社から徒歩でいくことができるオススメの創作和菓子やさんを、ご紹介します。

中西与三郎(なかにしよさぶろう)は、奈良ならではの、創作和菓子を伝統の味とともに伝える和菓子店です。奈良町のシンボルともいえる庚申さんのお守り、身代わり申をモチーフにした奈良町らしいお干菓子や生菓子を販売されています。

生菓子は、20年ほど前にお茶席での依頼があり作り始めたそうで、白あずきと奈良県産の大和芋が原料です。

お干菓子は、和三盆糖(わさんぼうとう)という日本独自の砂糖と、奈良の吉野葛から作られています。
他にも、奈良名産の大和茶を餡につかったお饅頭やわらび餅もあります。
定番の和菓子の他に、季節おりおりの和菓子と、夏にはかき氷も提供しています。店内には、飲食スペースがあり、店内でお召しがりいただくことも、お好みの和菓子をお土産としてお持ち帰りすることもできます。
奈良町散策の際、季節のお菓子やお抹茶とともに、中庭の見えるお席でゆったりとくつろいで疲れを癒す時間は、奈良ならではの贅沢なひとときです。
遠方の方は、サイトで通信販売もされているので、ぜひ一度サイトをのぞいてみてください。
和菓子制作体験もオススメ!
創作和菓子店「中西与三郎」では、和菓子の手作り体験もしています。季節の生菓子2つとお干菓子1つを、お作りいただいた後、店内でお抹茶と一緒にお召し上がりいただくか、お土産としてお持ち帰りすることができます。
【定員】16名
【所用時間】1時間程度
【参加費】2,160円
お申し込みは、オフィシャルサイトhttp://www.naramachi.jp/index.html から可能です。奈良町の情緒あふれる空間で、手作り体験を通して、日本の和菓子に触れることもオススメです!
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