今回は、下千本エリアと中千本エリアをご紹介しますが、吉野山の桜スポット全体の情報はこちらの記事からご確認できます。
山一面が桜に覆われる、奈良『吉野山』の山桜とお花見を楽しむポイント
下千本ーお野立ち跡
吉野山を代表する七曲坂の桜をみることができるのが、お野立ち跡です。
正式名称は、「昭憲皇太后•御野立ち跡(しょうけんこうたいぐう•おのだちあと」です。
1890年春、明治天皇の后(妻)の 昭憲皇太后がこの場所から吉野山の桜を眺望された事から、この名前がつけられました。
お野立ち跡からみる、七曲り坂に咲く桜の光景は、吉野山を代表する桜景色の一つです。
ベンチも備え付けられているので、休憩にも最適の場所です。
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山千本駐車場すぐ
- 拝観時間:24時間立ち入り可能
- 拝観料:無料
- アクセス:吉野山の玄関口下千本駐車場から徒歩約1分、吉野山の最寄り駅近鉄吉野駅からは徒歩約15分
下千本ー世界文化遺産/金峯山寺蔵王堂と仁王門
下千本の上方にあるのが、金峯山寺です。金峯山寺本道蔵王堂および仁王門は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界文化遺産に登録されました。
金峯山寺の山門には、一対の迫力ある仁王像があります。蔵王堂とともに、その大きさは奈良•東大寺南大門につぐ2番目です。
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蔵王堂には、桜から彫られた約7mもあるご本尊、国宝の蔵王権現像が祀られています。
吉野山の桜が大切に保護されているのも、金峯山寺のご本尊が桜の木で彫られていることに由来します。
金峯山寺では、秘仏蔵王権現のご神木の山桜の満開を、ご本尊に報告する花供懺法会(はなくせんぽうえ)•花供会式(はなくえしき)という伝統行事が毎年吉野山の桜が満開となる4月10日〜12日に行われます。
蔵王権現像は、秘仏ですがご開帳がある期間のみ、その姿をみることができます。
2017年の4月1日〜5月7日には、秘仏本尊特別ご開帳があります。機会があれば、ぜひ、お花見とともに、その迫力の姿と伝統行事を見に訪れてみてください。
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山
- 拝観時間:8:30〜16:30(受付は16:00まで)
- ご開帳期間の拝観料: 大人1,000円 中高生800円 小学生600円 幼稚園無料
- 普段の拝観料:大人500円 中高生400円 小学生300円 幼稚園無料
- アクセス:吉野山の玄関口下千本駐車場から徒歩約15分、吉野山の最寄り駅近鉄吉野駅からは徒歩約25分
- 電話番号:0746-32-8371
- HP:金峯山寺
下千本ー吉野南朝皇居跡
金峰山寺•蔵王堂のすぐ西側にあるのは吉野南朝皇居跡です。吉野山には、今から約700年前の南北朝時代(1336〜1392)に、吉野に逃れた後醍醐天皇が開いた南朝が存在しました。吉野南朝皇居跡は、後醍醐天皇から4代にわたって南朝の拠点となった皇居跡です。八角形の三重塔が建っていて桜との組み合わせが風流です。吉野山を代表する夕陽スポットとしても知られ、夕暮れ時にはさらに幻想的な景色が楽しめます。
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
- 拝観時間:24時間立入り可能
- 拝観料:無料
- アクセス:吉野山の玄関口下千本駐車場から徒歩約15分、吉野山の最寄り駅近鉄吉野駅からは徒歩約25分、金峯山寺•蔵王堂のすぐ西側
中千本ー世界遺産•吉水神社、一目千本桜
豊臣秀吉は、大阪城を築いた、約500年前の大武将です。その大武将は派手好きで知られていて、1594年に盛大なお花見の場所として選んだのがここ、吉野山の吉水神社です。
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吉水神社の山門を入ってすぐ右が、「一目千本」の中千本が一望できる場所です。
書院には、秀吉の花見のゆかりの品やこの地に関係した歴史上の人物たちの残した文化財が展示されています。
吉水神社は、南北朝時代に後醍醐天皇が仮の皇居とした由緒正しい神社としても知られています。秀吉が感動したという「一目千本」の桜とともに、ぜひ吉水神社へも足を運んでその歴史を体感してみてください。
吉水神社は、御朱印でも有名なので、参拝の際は御朱印帳を持参して、旅の思い出に御朱印をいただいてもいいですね。
御朱印についての詳しい説明と楽しみ方はこちらの記事から確認できます。
寺社仏閣がもっと楽しくなる『御朱印(ごしゅいん)』のすすめ
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
- 拝観時間:9:00〜17:00
- 拝観料:境内は立ち入り無料。本殿は拝観料400円
- アクセス:吉野山の玄関口下千本駐車場から徒歩約25分、吉野山の最寄り駅近鉄吉野駅からは徒歩約35分
- 電話番号:07436-2-3024
- HP: 吉水神社