
ボロ市の歴史
東京都の無形民俗文化財に指定されているボロ市。
「世田谷区のボロ市」の歴史は、今から439年前に開かれた楽市(課税を免除し、自由に商売ができる市場)にさかのぼります。
天正6年(1578年)小田原城主の北条氏政が世田谷新宿に楽市を開きました。宿場の伝馬を確保し、その地域を繁栄させようという目的があったと言われています。
豊臣秀吉による小田原征伐をきっかけに楽市は急速に衰えますが、近郊の農村の需要を満たす市として、年末に開かれる歳の市に形を変えて存続し続けました。
その後、農家の作業着のつくろいや、草鞋に編み込むボロが安く売られるようになり、「ボロ市」という名前が生まれました。
毎年12月15・16日、1月15・16日の4日間で行われる「ボロ市」。
現在は古着・骨とう品・日用雑貨・玩具・古本など700店以上の出店があり、4日間で毎年約80万人の来場者が訪れます。



誰でもウェルカム!年々増え続ける外国人観光客


来場者の中には外国人の方もたくさんいらっしゃいました。
オーストラリアから観光に来ていたご家族は、「このお祭りはとても楽しいし、こんな大きな規模のマーケットは見たことがない」とおっしゃっていました。

こちらの方は、布や着物の帯をたくさん購入されたようで「この布地を使ってオリジナルのショールを作るの!日本製の布はとても美しい」と、買い物を楽しんでいらっしゃる様子でした。

会場で食べ忘れてはいけない「代官餅」
代官餅とはボロ市の開催時にのみ販売される名物品で、味はベーシックな「あんこ」と「きなこ」、そして大根ペーストが乗った「からみ」の3種類。
価格は1パック700円で、1パックでもボリュームがありそうなサイズでした。
購入テントの外にはイートインスペースも用意されており、無料のお茶を飲みながら食べることが可能です。
大人気の「代官餅」。混雑時には購入する人達で長蛇の列が出来ていますが、縁起のいいお餅なのでぜひ食べてみて下さいね。

次回のボロ市の日程
2017年の1月15日(日)・16日(月)にも開催予定の「ボロ市」。
どの時間も込み合うようですが、平日の朝だと比較的ゆっくりお買い物が出来るそうです。
ご家族で行かれる場合は、お子さんが迷子にならないように気を付けてください。
はぐれてしまった際の待ち合わせ場所を、予め決めておくと安心かと思います。
しっかりと防寒対策をして出かけてくださいね!
年に4回しかない日本最大級の市場「ボロ市」。
皆さんもぜひここでしか買えない掘り出し物を見つけて下さいね!
ボロ市に関するお問い合わせは、せたがやコール(電話03-5432-3333)へお願いします。
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東京都世田谷区世田谷4丁目4−9−6