【CONTENTS】
名前に鹿が出てくるのはなぜ?酒名『春鹿』の由来
南都諸白の伝統を今に伝え、革新を続ける春鹿
お土産にも最適!利き酒でお気に入りのお酒を見つけよう!
お店を訪れた際、ぜひ立ち寄りたい今西家書院

名前に鹿が出てくるのはなぜ?酒名『春鹿』の由来
酒名である春鹿は、奈良の世界遺産・春日大社と、その神獣の鹿に由来しています。春日大社では、鹿は神様の使いと信じられています。鹿が神の使いとされるのは、春日大社に祭られている神様が春日大社創建の際、茨城県の鹿島神宮から奈良の地に白鹿に乗ってきたという伝説によります。
店内には、神獣の鹿を想起させる置物やディスプレイが飾られています。
南都諸白の伝統を今に伝え、革新を続ける春鹿
奈良の大寺院では平安時代(794~1185)中頃から、室町時代(1336~1573)末期にかけて南都諸白という最高級の日本酒が盛んに作られました。
「伝統とは革新にあり」。春鹿はこの南都諸白の製法を守りながらも、さらに現在の技術をくわえて挑戦を続けています。そのためには、米を磨き、水を磨き、技を磨き、心を磨く。この基本理念を元に、綺麗なお酒を造るべく、日々精進しています。

「酌めども尽きず呑めども変わらず」。店内ののれんの漢文は、4代目が書いた言葉です。酒を飲みかわすことがいつまでも絶えることなく、呑んでも呑んでも呑み飽きせず悪酔いしないで、二日酔いにもならないような酒を造ろうという想いが込められています。
お土産にも最適!利き酒でお気に入りのお酒を見つけよう!
お店では、ガラス製のグラスを500円で買うと、5種類のお酒が利き酒できます。

グラスは、四季をイメージした4種類の色が準備されています。雪のホワイト、桜のピンク、紫陽花・藤のパープル、暑い夏を涼しく・ブルーです。利き酒終了後に他の色への交換もできます。
陶器の猪口ではない、底に鹿の彫物が入ったグラスは、洋食の食卓にも合い、小さいのでどこにでも持ち運びができて便利です!
お酒は、シーズンごとに変わります。5種類ともに、味わいの違うものを用意し、季節限定の生酒などを織り交ぜています。英語と日本語のメニューがあり、椅子に座ってお酒を楽しめます。最後に、口なおしとして春鹿の酒粕と塩のみで漬けられた奈良漬けもお召し上がりいただけます。

もちろん、お気に入りのお酒が見つかれば、お店で購入することもできますよ!

お店を訪れた際、ぜひ立ち寄りたい今西家書院
今西清兵衛商店の隣には、室町時代(1336~1573)初期の書院造りの面影を残す、今西家書院があります。今西家書院は、1937年には国宝、1950年には重要文化財指定されています。入館には見学料が別途必要です。
書院には、猫間障子という室町期まで貴族の住宅に多くみられた、1本の溝に2枚の障子がはめられた障子があります。名前は、溝が1本で猫が歩く1本道のように見える所からきているといわれます。障子を閉めると1枚の大きな壁状の障子になり、光が1枚の和紙をとおして取り入れやすくなります。網代編みの間は、杉を薄くそいだ板で、バスケットやかご等に使用される編代編みという手法で編まれています。
書院の中には、テーブル席の喫茶スペースがあります。ここでは、お庭に実った青梅から作られた自家製梅シロップ使用の梅ソーダや大吟醸酒粕アイスクリームなどの喫茶と、昼食(3日前まで要予約)が楽しめます。
今西家書院では、それぞれのお部屋での書家の方の作品展示、三味線ライブなどの企画も催されています。予約などが必要なので、詳しい内容は、今西家書院へお問い合わせください。(TEL 0742-23-2256)
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〒630-8381奈良市福智院町24-1