【CONTENTS】
ご飯のおともは、やっぱり漬物!
野菜をいろんな調味料でつける
ぬか床って何?作り方は?
先祖伝来のぬか床は、100年ものも!
低カロリーでヘルシー。ぬか漬の魅力
いろんな漬物を試してみよう!

ご飯のおともは、やっぱり漬物!
先日、日本の主食「ご飯」のことを紹介しましたが、このご飯のおともともいえる食材があります。その中でも、忘れてはいけないのが、なんといっても漬物。すっぱくて塩辛い梅干しも実は、漬物なんです!日本では、おにぎりの具にしたり、あつあつご飯と一緒に食べるのが一般的です。
四角いお弁当箱に、ご飯をつめて真ん中に梅干しを一つだけ乗せた、日の丸弁当は日本の国旗が日の丸と呼ばれることから名付けられました。たった一つの梅干しが、ごはんのおかずになってしまう…それが漬物の威力です。
野菜をいろんな調味料でつける
漬物は、塩水を利用した海水漬けが起源とされ、今から約2000年には、すでに塩による食品の保存が行なわれていたことが分かっています。
現代の漬物は、塩だけでなく色々な調味料で漬けられます。塩漬け・ぬか漬け・ぬかみそ漬け・粕漬け・酢漬け・コウジ漬け・みそ漬け・しょうゆ漬け・カラシ漬け…とたくさんの種類があります。ちなみに、梅干しは青梅を塩漬けにしたものです。
この中で、日本人に最も身近な漬物の一つが、ぬか漬けです。ぬか漬けは、季節の野菜を”ぬか床”でつける漬物です。

ぬか床って何?作り方は?
ぬか床は、米を精米した時に出る米ぬかに、塩・水・うま味食材の昆布・唐辛子と捨て漬けの野菜のクズをまぜて、発酵させてつくります。朝晩の毎日2回、ぬか床をかきまぜて、捨て漬けの野菜は2~3日で新しい野菜とチェンジします。この時、古い野菜についたぬかは丁寧にとってぬか床へ戻し、野菜の汁もぎゅと絞ってぬか床に戻します。捨て漬けの野菜の交換を、3~4回繰り替えすと約1週間で、ぬか床が出来上がります。

先祖伝来のぬか床は、100年ものも!
ぬか漬けは、ぬか床のある家庭で漬けられてきた日本の伝統的な家庭料理ともいえます。
ぬか床は、手入れをすれば何回でも使い続けることができます。そのため、おばあちゃんからお母さんへ、お母さんから娘へ、ぬか床を代々譲り受けてその味を引き継いでいる家庭もあります。中には、100年以上も年季のはいったぬか床を引き継いでいる家庭もあるんです!
ぬか床は、カビを防ぐため一日一回、底からかき混ぜなくてはいけません。この手間を考えると、これは本当に驚きですね。

低カロリーでヘルシー。ぬか漬の魅力
野菜をぬか漬けにすると、ぬかに含まれるビタミンB1が野菜に染み込み、摂取しやすくなります。例えば、キュウリなら1日漬けると約10倍にアップ!ビタミンB1には、
食欲増進・消化促進・神経や筋肉、心臓機能を正常に保つ効果があり、疲労物質をつくりにくくします。美肌にも効果的です。
ぬか漬けには、植物性乳酸菌も含まれるので、生きたまま腸まで届いて、整腸効果も期待できます。おまけに、植物繊維が豊富で低カロリー。
漬物石で圧縮しているので、いろいろな種類の野菜をたくさん食べることができるのも魅力です。

いろんな漬物を試してみよう!
今回は、ぬか漬けを中心にご紹介しましたが、日本には各地域独自のお漬物があります。
デパートの食品売り場や、お土産やさんではたくさんの漬物が売られているので、どんな漬物があるか見てみるのも楽しいですよ。
小さなお皿に試食用の漬物が入れられて並んでいます。ぜひ、機会があれば一度試食してみてください。ただし、漬物はごはんのお供として適しているので、そのままたくさん食べるとしょっぱいのでご注意を!