【CONTENTS】
和傘と洋傘の違いって何?
日本の伝統行事を和傘が演出
和傘で日本を歩いてみよう!

和傘と洋傘の違いって何?
洋傘は、骨の部分はプラスチックと金属、雨を防ぐ部分にはナイロンやビニールが使われているのに対して、和傘は、竹でできた骨に和紙を貼って作られています。和紙なのに水を通さず、濡れない秘密は、その表面に植物油を塗ってあるからなんです。また和紙が伸縮しにくく、重量があるため、たくさんの骨で支えなくてはならず、洋傘の骨がたった8本なのに対して、和傘は30本以上もあります。
和傘を開いてその内側から空を仰ぐと、たくさんの骨が放射線状に伸び、和紙が光を透過して美しい伝統美を感じさせてくれます。
日本の伝統行事を和傘が演出
職人さんが作る、手づくりで高度な技術のいる本格的な和傘よりも、日本の雨の日には安くて軽い洋傘が主流になりました。コンビニでは、手軽に500円前後で買えるビニール傘が買え、使い捨てのようなおもむきさえあります。
そんな日本の傘事情ですが、現代でも日本の伝統的な行事や祭礼では和傘が大切な役目を果たしています。
野外で、赤い布をひいた長椅子と大きな朱色の和傘をみたことはありますか?これは、野点傘といわれ、野外でのお茶会の野点席で日よけや飾りとして使われています。

他にも和菓子やさんでのディスプレイ、神社仏閣での神事や和服での神前結婚式で、本殿へ向かって移動する花嫁行列に差しかける演出などでも用いられます。

和傘で日本を歩いてみよう!
梅雨の季節、日本の和傘をさして雨音を聞きながら古い町並みを歩くと風情があって、洋傘とは違った風景が感じらます。
洋傘に押され気味の感のある和傘ですが、モダンで現代的なデザインの和傘をアピールする和傘やさんもあります。
京都にある「日吉屋」さんでは、若い女性に人気のブランドとコラボレーションをして京和傘をつくったり、和傘の技術をつかった照明器具などのプロダクトも手がけています。
お土産やさんで、小さなミニ和傘を見つけることもできるので置物としてとりいれるアイデアもありますね。

●日吉屋
住所:〒602-0072京都市上京区手之内通堀川東入百々町
TEL:075-441-6644
営業時間:10:00~17:00
定休日:土曜、日曜、年末年始
アクセス:地下鉄: 今出川駅から徒歩15分
市バス: JR京都駅から9番、四条河原町方面から12番バスで最寄りバス停、堀川寺の内より徒歩1分
Web:www.wagasa.com/
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京都市上京区手之内通堀川東入百々町