【目次】
1.日本の神社仏閣に貼られている紙片、この意味は?
2.美しいおしゃれな札が登場
3.自分だけの千社札をつくってみよう!
日本の神社仏閣に貼られている紙片、この意味は?
日本の神社仏閣に参拝した際、建物の柱や天井に文字の書かれた紙片を見たことはありませんか?これは千社札といいます。
名前や出身地などが和紙に書かれて、貼ってあります。この千社札が貼付いている間は、神仏から加護功徳をいただけると言われており、とくに時の経過とともに紙が腐食し文字だけが美しく残る「抜け」は縁起のいいものとされています。
元々は願いや歌などを木札にして、札所の山門やお堂に一つずつ打ち付けて納札していた題名納札の民間風習からはじまったとされています。

美しいおしゃれな札が登場
その後、庶民の間で粋な遊びとして、多色摺で美しい柄の千社札が作られるようになり、千社札の愛好家によって年に何度か自慢の札を交換しあう交換会が開催されるようになりました。多色摺の千社札は「交換札」と言われます。
また京都では、舞妓や芸妓さんが自分の源氏名を書いた千社札を、花街でお客さんに渡しています。背景に季節を表した柄や、干支やおもちゃ、道具などの柄が描かれた華やかな札で「花名刺」と呼ばれ、現代でも続いています。

自分だけの千社札をつくってみよう!
現代でもいろいろな種類の千社札が作られています。昔が木で作られていたように、木製の千社札ストラップもあれば、シールもあります。
東京の歌舞伎座(銀座)近くにある「ストックプラス」では、外国人の方向けに、千社札のオーダーを受け付けています。名前は漢字で当て字にしてくれるので、自分だけのオリジナルの千社札を日本でつくるのも面白いですね。
【ストックプラス】HP ※通販もあります