石の積み方で築城した時代背景が分かる!
まずはこの坂を登っていきます。
そしてまず目にするのは、こちら、天秤櫓。
左右の石垣の積み方が違うのですが、わかりますか?
右は牛蒡積みといって、細長い石を奥に伸びるように並べた築城当初の積み方。左は落とし積みで、下方に落とし込むように積む、幕末の積み方です。積み方だけでも、時代の違いがわかるんです。
そして天守へ向かうにはこの廊下橋を渡らなければなりません(もしくはこの高い石垣をのぼらなければなりません)ので、敵陣が攻めてくると、橋を落すことで守備の時間を稼ぐ仕組みにもなっているんです。
こういうところからも、この櫓の重要性はもちろん、この城がいかに堅固なのかがわかりますね。
いよいよ天守閣へ
天守は3階3重で規模としてはかなり小ぶりですが、様々な破風(窓枠の飾り)があり細部まで美しく、味わいのあるお城です。
内部もたくさんの仕掛けが施されています。中でも私がとても興味深かったのは、2階の廊下。部屋の周囲を囲む廊下は一段低く、斜めになっており、敵陣が攻め入ったとき、走りにくい武者走りの造りになっていました。
また天守から眺める城壁や庭園、また遠くに見える琵琶湖の風景がとても綺麗でした。
日本を開国に導いた井伊直弼の生家と庭園「玄宮園」
彦根城に隣接する玄宮園。こちらは彦根城の入場券を提示すれば、入ることができます。
遠くのほうに天守閣が見えて、とても趣ある美しい庭園です。
庭園の奥には、鳳翔台と言われるお茶室があります。お抹茶とともに、箱根銘菓「埋れ木」をいただくことができます。当時の大名気分で白亜の天守を背に最高の庭園を眺めながらの一服はいかがですか?
桜と紅葉の時期は特に素晴らしく、夜はライトアップもされるそうです。
四季折々の楽しみ方ができるので、何度でも訪れたい場所ですね。



彦根城を一通り、散策したあとは、彦根城のすぐ南にある夢京橋キャッスルロードへ。白壁と黒格子の町屋風に統一された街並みは江戸時代の城下町をイメージしています。
歴史情緒感じる彦根の場所で一日のんびり過ごしてみてください!


Map
滋賀県彦根市金亀町1-1