アプト式トロッコ列車に乗って出発!
翠紅苑でぐっすりと休んだら、寸又峡に別れを告げて「奥泉駅」に向かうバスへ乗り込みました。
※前回の記事はこちら→Vol.4 「翠紅苑」で静かな休日を
奥泉駅に着くと、真っ赤な可愛いトロッコ列車がお出迎え。
「南アルプスあぷとライン」と言って、可愛い外見とは裏腹に“鉄道日本一の急勾配”を登ることが出来る頼れる鉄道なんです!
旅情たっぷりの山道の車窓
窓をめいっぱいにあけて、気持ちの良い風を感じながら山道を登って行きます。
車内では、車掌さん自らがアナウンスで見どころを紹介してくれます。
時には乗客同士でおしゃべりしながら、素敵な車窓を楽しみます。



湖の上に浮かぶ!?「奥大井湖上駅」
トロッコに揺られながら車窓を楽しんでいると、列車が真っ赤な長い橋にさしかかりました。…と思ったら、真ん中で停車。
なんと、地上70mもの高さのレインボーブリッジの真ん中には駅があったんです!
「奥大井湖上駅」というその駅は、橋の上に孤立している小さな無人駅。
山に囲まれた静かな駅からは、一面エメラルドグリーンの湖と大自然の絶景が望めます。


レインボーブリッジを歩こう!
電車が去ってしまうと、辺りはひっそり。次の電車が来るまでコテージで待つのも良いですが、実はこのレインボーブリッジは散策コースになっていて、歩いて渡ることができるんです!せっかくなので、次の駅まで歩いて行ってみましょう。
橋の上に立つと、気分はまるで「Stand by me」。頭の中でベン・E・キングを流しながら、ゆっくりと橋を歩いていきます。※橋の真ん中は歩けないので、脇の歩道を歩いてくださいね。
橋の高さは70m。下をのぞくと少しヒヤッとしますが、歩道には板が引いてあるので安心です。
対岸から眺める穴場の絶景ビュースポット
橋を渡り切ったところにある急な階段を上って後ろを振り返ると、長い線路がどこまでも続いていくように伸びています。ずいぶん遠いところまで来たような気がして、ここが日本だということを忘れてしまいそうです。
さらに山道を登っていき、県道に出たらトンネルの手前の側道に入ります。
すると…!!
思わず息をのむような、秘境の絶景が…!
鮮やかなエメラルドグリーンの湖に、真っ赤なレインボーブリッジ、そして木々の緑が美しく壮大なパノラマが広がります。
シャッターを切るのを忘れて、しばらく立ち尽くしてしまいました。
橋の真ん中には、小さく「奥大井湖上駅」が見えます。まさに陸の孤島の絶景駅です。
◆ビューポイントはここ!◆
接阻峡温泉駅から帰路に就く
次の電車の時間が迫ってきたので、足早に接岨峡温泉駅へ。
たまにすれ違う地元の人や旅行者とあいさつを交わしながら、お茶畑を通りぬけます。
接阻峡には、101段の階段がある階段吊り橋や、接岨大吊橋などを渡る「八橋小道ロマンスロード」という散策道もありますよ。
また、駅の近くには“若返りの湯”と呼ばれる「接岨峡温泉」もあるので、時間がある方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
接阻峡温泉駅からは、南アルプスあぷとラインに乗って帰路につきます。
名残惜しさを残しつつ、トロッコに揺られ次の目的地へ…。
次回は、静岡の名物の黒~い“アレ”を食べに行きますよ!お楽しみに。
Map
〒428-0401 静岡県榛原郡川根本町梅地84