境内には珍しいモノがいっぱい
●大銀杏
商人の町・博多は元旦から商店街やデパートが賑わいます。お祭りや賑わいが大好きな博多商人が商売繁盛を祈願するため、年の初めに詣でるのが博多の総鎮守である櫛田神社なのです。境内入口にある高さ33m、樹齢1,000年の大銀杏が目印です。
楼門から入って拝殿を一周するだけで、色々な珍しい物に出会える面白い神社です。
では、一つ一つ、紹介していきますね。
●方位盤
まず楼門の天井を見上げると、干支の方位盤があります。針は縁起の良い方向(恵方)を指しています。12月31日の大みそかには、矢印を回転させて新しく迎える年の恵方を示す珍しい干支暦です。
●ユーモア溢れる風神雷神図
拝殿の上を見上げると、ちょっと変わった風神雷神の彫り物があります。
「火事を起こして博多の町を燃やそうぜ」と誘う雷神に対して、「いやだよう」とアカンベーをする風神が描かれています。博多っ子の遊び心がうかがえますね。
●霊泉鶴の井戸
この井戸の水を飲むと千年生きる鶴の如く、不老長寿のご利益があると言われています。
●博多塀
400年前の戦乱で廃墟となりつつあった博多の街。その復興を目指し、焼石や焼け瓦を練りこんで作ったのがこの博多塀です。瓦礫の処理と、耐火性がある壁作りと、一石二鳥のアイデアですね。昔の人の知恵がうかがえます。
●注連懸稲荷神社(しめかけいなりじんじゃ)
ちょうど櫛田神社の裏側にある、鳥居が印象的な神社です。ここでは、商売繁盛のご利益を祈ります。
●力石
歴代の相撲横綱が自分の持ち上げた石を奉納しています。試し石を3人がかりで持ち上げようとしましたが、ビクともしません… こちらの石は120㎏ほどあるようです。
●夫婦恵比寿神社と夫婦銀杏
夫婦円満及び良縁を願う人はこちらに御祈願をしてください!さらに対面にある夫婦銀杏を拝むと、ご利益も二倍になるとか。
●常設の飾り山笠
770余年の伝統を築いてきたお祭り「博多祇園山笠」の終了後、山笠は1年間ここに奉納され、観光客の目を楽しませてくれます。
境内にはその他見どころがいっぱいありますので、時間がゆるす限り、散策してください。
一通りまわって終わったら、今度は南神門側から出るとまた違う楽しみが。地下鉄の川端駅に向かう、まっすぐ伸びた川端商店街にはたくさんの店がずらり並んでます。商店街をブラブラ散歩するのもよし、近隣には博多の伝統文化や暮らしを紹介する「博多町家ふるさと館」や「はかた伝統工芸館」で学ぶのも楽しいですよ。
※この記事は「ぶらぶら福岡」からの寄稿です。
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