宇治をひも解くキーワード、”茶”
宇治橋と宇治平等院の表門を結ぶ平等院表参道を訪れたなら、“茶”という漢字を多く目にすると思います。”茶”の意味は、日本茶、日本人が日常生活でよく口にするグリーンティーのことです。宇治は、宇治茶といわれる日本茶の高級ブランドの生産地として知られ、静岡で生産される静岡茶と共に『日本二大茶』ともいわれています。平等院表参道には宇治茶関連のお茶屋さんや飲食店が立ち並び、お茶の香りただよう日本の風情ある通りです。そんな参道ならではの光景をレポートします!

お店の軒先で何をしているの?
これは、ほうじ茶を焙煎器で焙じているところです。ほうじ茶は日本茶の種類で、茶葉を焙煎してつくられ、独自の香ばしさがあり、苦みや渋みはなく、あっさりとした口あたりが特徴です。製茶業者が使う専用の焙煎器をみることができるのも、宇治ならではの光景ですね!

定食屋さんのディスプレイに注目!
お昼ご飯を食べようと、定食屋さんを探します。おそばなんかも、いいかも…。そんな時、定食屋さんを発見!なにやら、メニューのディスプレイをみると、おそばの色が緑??普通のおそばの色がグレーなのに対して、緑色をしているとは?そう、このおそばは茶そばといって、そば粉に抹茶をまぜて打ったそばなのです。なるほど、抹茶がはいっているから緑色をしているのですね。納得。


宇治のスィーツは他の地域と少し違う!
参道を進んでいくと、ソフトクリームや三色団子の食品ディスプレイが目に入りました。
何やら、やっぱり普段みるのと色が違う…。普通のソフトクリームは白色、こちらは緑色。
そう、バニラ味の白色に対して、抹茶味の緑色のソフトクリームが売られていました。 また、日本で広く知られている三色団子が、上から桜色•白•緑なのに比べて、明るい緑•抹茶色•茶色をしています。これは茶団子で、煎茶•抹茶•ほうじ茶の味なのです。煎茶は、日本人が普段よく飲んでいる日本茶で、抹茶は茶道などで飲まれる碾茶を粉末にしたお茶です。茶団子が、微妙なお茶の味の違いで三色団子になっています。
日本茶のことを知ればもっと、楽しい!
平等院表参道には、いろいろな種類のお茶をつかった宇治ならではの食べ物やお茶、特産品が売られています。お土産に日本茶を選んだり、ここでしか味わえない宇治茶をつかった食べ物を味わうのも楽しいですね!これを機会に、日本茶の種類を勉強すればもっとこの参道の魅力は増すかもしれませんよ!
平等院表参道散策マップはこちらからダウンロードが可能です。
日本語:マップ
英語•韓国語•中国語: MAP