朝から夜まで 一日中賑わう年の瀬の大イベント
毎年12月16日~19日、東京浅草の浅草寺では「歳の市」が開催されます。市年最後の市であり正月用品や縁起物が売られるため、一年でもっとも賑わう市とも言えます。江戸時代から続くこの「歳の市」では、縁起物として「羽子板」が多く売られていることから「羽子板市」とも言われています。
「羽子板」は、お正月の羽根つき遊びの道具でしたがその形が末広がり(日本で縁起がよいとされている数字の8の形)であることや「邪気を跳ね返す」とされ縁起物とされるようになりました。
色鮮やかな「押絵羽子板」
江戸時代中頃、人気のある歌舞伎役者を写した「押絵羽子板」が市に並ぶようになりました。当時の人たちは、贔屓の役者の羽子板を買い求めました。現在では、その年話題になったキャラクターや有名人がかたどられた羽子板も「変わり羽子板」として露店に並びます。
ひとつひとつ職人の心がこもった縁起物
機械に頼ることなく、すべてが手作業で作られる「押絵羽子板」には、ふたつとして同じものはありません。そのため、羽子板すべてに職人の愛情がこもっており、ひとつひとつが、生き生きとした表情を魅せています。ずらりと並ぶその色鮮やかな姿を見に行くだけでも「羽子板市」に来た価値ありです。
羽子板を購入すると縁起の良い手締め!
この市では、羽子板を購入したお客さまを「手締め」でお送りする様子も風物詩となっています。物事が無事に終わったことを祝い、掛け声とともに手拍子を打つ「手締め」に参加するのも楽しいでしょう。
目の前に迫った新しい年が良い年になることを願い、縁起物を買い求める人たちで賑わう「歳の市 羽子板市」は、朝から夜まで活気で満ちています。新年に向けたパワーをもらいうため、浅草寺へ足を運ぶのはいかがでしょうか。
- 日時:2016年12月17日(土)~19日(月)9:00~21:00頃
- 場所:浅草・浅草寺境内五重塔前
- ウェブサイト:浅草歳の市