小説や映画『千と千尋の神隠し』のモデルにもなった7つの間を見学!
日本のお寺や神社は、他のアジア諸国の煌びやかでカラフルな装飾と違って、「侘び寂び」を意識したシンプルなデザインであることが多いのですが、ここ目黒雅叙園はひと味違います!これでもかと言わんばかりの絢爛豪華な装飾や樹齢百年の床柱や天井、壁面、ガラス窓など全てが抜かりなく美しく盛り込まれています。この7つの間のうち4つは登録有形文化財に指定されており、太宰治の小説『佳日』 や宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになったそうです。昭和初期の芸術家が追及した美、そして贅の限りを尽くした内装は必見です!
施設内の唯一の木造建築、「百段階段」は本当に100段あるか数えてみたら・・・
7つの間は厚さ5cmでできたケヤキ板でできています。この階段は上記で紹介した7つの間をそれぞれ繋いでいるのです。階段を登れば、脇には趣向の違う7つの間がそれぞれ現れ、見る者をその意外性ときらびやかな装飾で魅了します。ところでこの「百段階段」、名前の通り100段あると思いきや、なんと99段しかないのです。

それはなぜか – -。中国では100は完結を表す数字なんだとか。99は永久を意味する事から永遠に続いていく階段、ということで99段しかないそうです。なんとも幻想的な後味を残してくれる趣向です。
食事付きのツアーやイベントで訪れよう!
こんな美しい写真を見てしまったあなたはもう画面の前で、目黒雅叙園に行きたくて仕方がなくなっているハズ・・・!?一般客が訪れる機会はちゃんとあります。目黒雅叙園では食事付きの英語でのツアーガイド(2015年は9月まで)もありますし、それを逃してしまっても手芸で創る美の世界@百段階段といったイベントも開催されています。個人的におすすめなのは2016年は1月22日から開催される百段雛まつりです。日本全国各地から伝わる古いおひな様の名品が一挙に揃うこのイベントは百段階段の雰囲気ともぴったりあった見る者を飽きさせないイベントとなっています。情報をウェブサイトでチェックして、是非イベントやツアーをきっかけに目黒雅叙園を訪れてみてください!
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〒153-0064東京都目黒区下目黒1-8-1