日本一遅い乗り物ってなに?近江八幡水郷めぐり
近江八幡市近江八幡エリアには、4ヵ所水郷めぐりの乗り場がありますが、その内の一つ、北之庄町の水郷めぐりにいってきました。


乗船場には、葦葺き屋根の建物がありました。屋根が葦で葺かれているのも葦原のある、西の湖ならではですね!そこには、ベンチが置いてあって、ここで船がくるのをまちます。中は船頭さん達の部屋になっています。壁には、「日本一おそい乗物 手こぎの舟 水郷めぐり」とかかれた絵がかかっていました。そう、この水郷めぐり、先頭さんたちが手こぎでこいで案内してくれるのです!先頭さんの櫓をこぐ水音を聞きながら、手こぎならではのスピードで舟は進みます。


舟に乗り込み、いざ出陣!
舟が船着き場についたら、順番に乗り込みます。舟には、靴を脱いであがります。屋根があるので、暑い日差しもよける事ができます。赤い提灯がぶら下がっていますが、これはイミテーションで実際には、光をともすことはできないそうです。一つの舟に、6〜8人ほどで乗り込みます。乗合船の場合は、出航時間が10:00〜と15:00〜の一日2回になっています。舟は貸切にすることもできます。この場合、3つのコースからどのルートをめぐるか選ぶ事ができます。要予約で、出航時間は予約時間にあわせて出航します。



湖で希少種のバードウォッチ
舟がゆっくりと進み始めてしばらくすると、葦原にでます。水郷めぐりをしている間、葦のたもとや木の上に何匹かのサギをみることできました。 他に水面を泳ぐ水鳥がいて、この水鳥はカイツブリという名前の鳥だと先頭さんが教えてくれました。琵琶湖は昔からカイツブリ科の鳥が多く生息していて、「鳰海(にほのうみ)」という別名があります。これは、水鳥の集まる湖という意味で、カイツブリは琵琶湖のある滋賀県の県の鳥に制定されています。水郷めぐりでは身近に感じられるカイツブリですが、滋賀県の希少種の野生動物としてレッドリストにリストアップされています。
乗り場と季節でかわる水郷めぐり
海と違い波のない静かな水面をゆっくりと進み、電柱のない自然の原風景の広がる景色をみるだけでも心が和みました。途中、船に乗り釣りを楽しむ人とすれ違ったり、田んぼに水を引く水路をみることができました。水郷めぐりでは、湖のある日本の暮しとそこに憩う野生の水鳥たちの普段の姿を美しい景観の中にみることができます。 季節により、桜や菜の花が咲く姿をみる事ができたり、乗り場が異なるとルートもかわるので違った景観が楽しめますよ。
Map
滋賀県近江八幡市北之庄町880