毎年恒例の「秋のバラフェスティバル」
旧古河庭園では、毎年春と秋には、「バラフェスティバル」が開催されています。
ここではバラの鑑賞だけでなく音楽会なども催されており、半日ほどをゆったりとした気分で過ごすことができます。
秋のバラは、香りも色も、長い期間楽しめるとされています。レトロな雰囲気の漂う建物を背景に、美しいバラが咲き誇る様子は、見ているだけで心が豊かになります。まるでお姫様になったような錯覚に陥るかもしれません。
「プリンセスミチコ」「プリンセス オブ ウェルズ」「イングリッド・バーグマン」「マリア カラス」などと名付けられた花たちもありますよ。
異国情緒漂う洋館が美しい旧古河庭園
日本が近代国家として本格的に世界と交流を持ち始めた20世紀初頭以降、日本では多くの洋館が建てられました。日本の伝統的な建築様式とは異なった、石造り、レンガ、タイルや庭園は、日本に新しい建築の風をもたらしました。
イギリスの建築家と日本庭園の庭師が作り出した和洋の調和
この旧古河庭園は、高台の一番上には洋館が建ち、斜面にはイタリア・フランス式の技法が組み合わされた洋風庭園、丘の下には日本庭園が配置。洋風建築と和風庭園が見事な調和を表現しています。
この洋館と洋風庭園は、日本近代建築の父と呼ばれるイギリス人建築家のジョサイア・コンドルによるものです。コンドルは他にも、日本の重要文化財となる建築物を多く手掛けています。日本庭園は、近代日本庭園の先駆者と呼ばれる小川治兵衛によって作られました。
旧古河庭園は、保存状態がとてもよいとして、国の名勝指定を受けています。
よく晴れた秋の日、ゆったりとした気持ちでお出かけするのもいいですよね。
■旧古河庭園 「秋のバラフェスティバル」
10月10日(土)~10月25日(日)
Map
東京都北区西ヶ原一丁目