衣類で上手に季節を感じる、「衣替え」
皆さんは、学生の頃着ていた制服に「夏服(半袖)」と「冬服(長袖)」はありましたか?
四季を通じて気温の変動が大きな日本では、必ずと言っていいほど、制服には夏服と冬服があります。そしてもうすぐ10月1日からは、みんな一斉に冬服に着替えて、登校します。これが「衣替え」です。
学生の頃は、長袖のシャツやブレザーが、急に大人っぽくなったように感じられ、なんだかドキドキしてしまったことを覚えています。ちょっと緊張してしまうんですよね。
ちなみに一斉に夏服に着替えるのは、6月1日です。
衣替えは8世紀ごろから続く古い風習
制服で衣替え、というと新しい習慣のように感じるかもしれないですが、実は8世紀ごろの宮中行事として始まった、かなり古い風習なのです。15世紀を過ぎると、衣替えが一般化しました。春は裏地付きの着物へ、夏は裏地なしの薄い着物へ、秋は春と同じ裏地付きの着物、冬は裏地に綿の入った着物へ。なんと年に4回も衣替えをしていたそうです。
この習慣が現代にも続き、学校だけではなく、制服を着用する職業や、男性のスーツなんかも、この日を境に衣替えするようになりました。
クローゼットの中も冬物に入れ替えましょう!
そして、自分のクローゼットの中も、一気に夏物から冬物に入れ替えなくてはなりません。夏中お世話になった涼しげな衣装たちは、きれいに洗濯をして衣装ケースにしまいます。日本は湿気の多い国ですから、除湿剤なども一緒に入れておくことで、カビや虫から守ります。また来年もおしゃれを楽しむことができますね。
そして、しまっていた冬物を出しましょう。できれば湿気の少ない良く晴れた日、一気にクローゼットを入れ替えます。
秋冬のファッションは、重ね着や小物づかいも楽しいですよね。ついでベッドカバーやクッションカバーを秋色にしてみるなんて、いかがですか?
目で見て季節を感じることができるって、楽しいですよ。