中国風の朱塗りの建物と、だだっ広い広場。ここは何?
近鉄電車に乗って、大阪から奈良方面に向かう途中、西大寺駅から新大宮駅への間に窓から中国風の朱塗りの建物と、広大な緑の広場をみることがあると思います。これは、平城宮跡という奈良時代におかれた都の宮殿跡です。この空間には、かつて天皇の住まいや官公庁が集まっていました。 地元の人たちには、普段、ジョギングや犬の散歩コースとして親しまれています。お正月には、凧揚げをする姿もみる事ができます。
幻想的な灯で平城京を彩る、平城京天平祭
普段は緑の美しい空間の平城宮跡ですが、平城京天平祭では幻想的な姿をあらわします。平城京天平祭は、きたる8月28日から8月30日まで開催されます。夏の平城宮跡の夜を、光と灯で鮮やかに彩るイベントで、夕方17:30から21:00まで催されます。大極殿を前に、たくさんの幻想的なろうそくの灯がゆらめく「燈火会@大極殿」や、奈良時代(710〜784年)の風俗を再現した衣装にLEDの灯を加えた人が行列をつくる「光の天平行列」など、お祭りでは、いつもの平城宮跡とはちがった姿を楽しむことができます。平城京天平祭は、春•夏•秋と開催されています。
平城京天平祭の始まる前に、平城宮跡資料館にいってみよう!
平城宮跡資料館は平城宮跡のすぐ近くにあり、無料で入れます。館内には、平城宮の発掘調査をもとにした、出土遺物や復元模型が展示されています。 平城京は、中国の唐の都、長安をモデルにつくられました。シルクロードの終着点として、当時のさかんな国際交流を思わせる出土品をみることができます。中でも、木簡の落書きは私のおすすめです。木簡とは墨書された木片のことをいいます。貴重な紙にかわって、手に入りやすく、削って再利用できることから、奈良時代に多く利用されました。ここには、なんと文字だけでなく落書きされた木簡もあるんです!この木簡のらくがきは誰がかいたかわからないですが、人物の服装から当時の風俗をイメージすることができます。今の人の落書きといっても通用しそうで、この落書きの作者はどんな人物だったのか気になるところですね!
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奈良県奈良市二条町