日本の夏の風物詩。庶民に愛される花、朝顔
みなさんの国では、この季節どんな花が咲きますか?日本は今、夏まっさかり。夏に咲く花で、私の大好きな花は朝早くに清々しく凛として咲きはじめる、美しい朝顔の花です。 夏に日本を訪れると古い民家の軒先やマンションのベランダ、学校の鉢植えなどで、つるをのばして咲く、青やピンクのまあるい花をみる事があると思います。この花は朝顔といいます。朝顔は奈良時代(710年〜794年)に中国から遣唐使が伝えたといわれています。もともとは貴族が薬草として用いていましたが、時代をへて江戸時代(1603年〜1868年)に庶民の間で朝顔の園芸ブームがおこり、たくさんの品種改良種がつくられました。
朝の美人
日本では、手頃な鉢植えの朝顔が親しまれています。
朝顔は、つるの数をコントロールして、葉への日当りをよくするための「行灯仕立て」という植え方の鉢植えが主流です。こうすると、植物の光合成が促進され、選ばれた花に栄養分がいきわたるため、大きな大輪の花を咲かせることができます。 朝顔には、朝の美女という意味があります。朝早くに花が咲き、昼にはしぼんでしまう性質を、朝の美人の顔にたとえています。朝早くに咲く朝顔の清々しく、美しい花の姿は、まさに朝の美女というのにふさわしいですね!
伝統作法で栽培された朝顔にあいにいこう!
今、大阪堺の大仙公園の日本庭園では、江戸時代(1603年〜1868年)から続く、伝統の作法で育てた、朝顔展が開催されています。8月上旬までは、あんどん仕立ての鉢植えの大輪の朝顔が、8月25日から9月上旬までには、品種改良された変化朝顔をみることができます。この夏、大仙公園の日本庭園とともに、江戸時代の伝統作法でつくられた朝顔と、普段日本でもめったに見ることのできない変化朝顔を見に、一度日本を訪れてみませんか?
行灯仕立ての朝顔は、実は買えるんです!
自分で仕立てるには難しく感じる、行灯仕立ての朝顔。そんな鉢植えの朝顔ですが、日本では、この朝顔の鉢植えを売る朝顔市という市が夏に開催されるんです!全国各地の朝顔市には、朝顔を購入しようとたくさんの人が訪れます。日本にお住まいの方は、お近くの朝顔市で、朝顔を購入してお家で育ててみてはいかがですか?
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大阪府堺市堺区大仙中町