- 1,000年以上続く、伝統行事「相馬野馬追」
- 見逃すことができない3日間! 7月25日(土)宵い祭
- 一番の見どころ!7月26日(日)本祭り
- いよいよ最終日!7月27日(月)野馬懸
- 法螺貝は重要な役目!
- 色とりどりの旗にも注目!
- 暑さ対策をして、侍を見に行こう!
- Map
1,000年以上続く、伝統行事「相馬野馬追」
7月、8月は日本全国で祭りシーズン!東北ではこの相馬野馬追が東北の夏を告げる一大行事の1つです。
騎馬武者が街を練り歩く祭りは日本各地で行われることがありますが、相馬野馬追はその迫力が違います!というのも、野馬(野生の馬)を敵に見立てて甲冑を身に纏った侍が戦の訓練をしていたことがこの行事の起源。ですので、行事に登場する騎馬武者達の姿は、荒々しくとても勇敢。日本侍のホンモノがここでは見られるかも!しれません。
見逃すことができない3日間! 7月25日(土)宵い祭
出陣式が相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社でそれぞれ行われます。中でも、総大将を率いる相馬中村神社の出陣式はとりわけ厳かに執り行われます。
神社に参拝し、祝杯をあげ、やがて出陣の準備が整うと大将が出陣を命じます。
軍者の振旗を合図に法螺役が高らかに法螺貝を吹き、いざ出陣です!
全3軍が雲雀ヶ原祭場地(南相馬市原町区)に集結。馬場清めの儀式と古式競馬の「宵乗り競馬」が行われます。明日の「甲冑競馬」の予行演習のようですが、何とも本格的。
一番の見どころ!7月26日(日)本祭り
<お行列>
二日目の「本祭り」では、花火を合図に、法螺貝、陣太鼓が鳴り響き、いよいよ出発。甲冑をまとい、太刀を身に付け、旗を風になびかせた騎馬武者の乗る総勢500余騎の馬が祭場地までの約3kmを行軍します。
甲冑姿の数百もの騎馬武者たちの行列などを見ると、まるで戦国時代にタイムスリップかのよう。良く見ていると、子供騎馬武者の姿も。子供と言えども雰囲気はばっちりです!
<甲冑競馬と神旗争奪戦>
一行が御本陣雲雀ヶ原の祭場地に到着すると、祭りの一番の見どころとも言える「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」が行われます。
「甲冑競馬」では、鎧を着込んだ騎馬武者が一周1kmを疾走。砂埃が舞う中、必死の形相で人馬一体となり風を切り疾走する様は圧巻!
いよいよ「神旗争奪戦」!このイベントは見逃せません!高く打ち上げられた2本の御神旗を数百の騎馬武者たちがものすごい勢いで争奪します。この御神旗こそが、敵の首になぞらえたもの。御神旗を勝ち取った騎馬武者は、誇らしげに御神旗を掲げて山を一気に駆け上がります。雲雀ヶ原祭場地は、まるで戦場のような雰囲気で、祭りは一番の盛り上がりを見せます!
いよいよ最終日!7月27日(月)野馬懸
相馬小高神社の境内で、馬を竹で作られた囲いに追い込み、御小人(おこびと)と呼ばれる白装束の数十人の若者が素手で馬を捉えます。一番に捕らえた馬は、神馬として奉納されるという古式にそった神事が執り行われます。
この野馬懸行事をもって三日間にわたる相馬野馬追祭は幕を閉じます。
法螺貝は重要な役目!
相馬野馬追の合図は法螺貝で行われます。「野馬追は貝に始まり、貝に終わる」と言われているほど、何度も法螺貝の音が街に響き渡ります。馬に騎乗する時、出発する時、馬の歩みを速めたり遅めたりする時など、軍勢への合図はすべて法螺貝で執り行われるとか。法螺貝の音、吹き方にも注目ですね。
色とりどりの旗にも注目!
騎馬武者たちが背負う指旗に染め抜かれた旗印(はたじるし)は、「家のしるし」と「役旗」の2種類。「家のしるし」は武者たちを遠くから見ても、どこの誰かが分かるように、模様や色などすべてがオリジナル。「役旗」は、武者たちそれぞれの役職に応じて背負うもの。軍師、侍大将、組頭・中頭、御使番などがあります。
この色とりどりに工夫された旗に注目して見てみるのも楽しいですよ。お行列のとき、伝令のため「一文字」の旗を背負った御使番が行列の間を駆け回る姿をよく見かけるはず。
暑さ対策をして、侍を見に行こう!
雲雀ヶ原祭場地は屋根もない草地で、その上に座って観覧します。日焼け止め対策、暑さ対策をばっちりして出かけましょう!
夏の暑さだけじゃなく、騎馬武者たちの熱気と迫力で見ている私たちも興奮して体温が上がりますからね!
Map
福島県南相馬市原町区