『だるま』は串かつの生みの親であり、育ての親
食材を串に刺し、衣をつけ、油で揚げた料理である「串かつ」。このシンプルな料理を生みだし、大阪グルメの定番にまで押し上げたのが『だるま』です。創業は1929年で、当時は1店舗だけの小さな食堂でした。一時は閉店の危機にも見舞われながら、多くの有名人やファンの後押しによって、見事立て直しに成功。現在では県内に13店舗を構え、県外からも多くの人が訪れる人気店となりました。 大阪へ行った際には、伝統の味と気前の良い接客、一人3000円以内で十分満足のいく飲み食いができる『だるま』で、庶民の味を是非とも堪能してみてください。
何本でも食べられて、胃がもたれない魔法の揚げ物料理
店内に入ってみると、まずメニューの多さに驚くかもしれません。迷ってしまうところですが、そこはフィーリングで大丈夫です。どれも美味しいので安心してください。どうしても決められなければ、店員さんに聞いてみても良いでしょう。たいてい気前よく答えてくれます。 注文を済ませたら、最初に出されるキャベツを食べて待ちます。このキャベツですが、なんとお替り自由。食物繊維が豊富で脂肪分の吸収を抑えてくれるキャベツは、健康に気を使う人にとって心強い存在ですね。 串かつが来たら、ステンレス容器に入っているソースにドバッと浸してかぶりつきます。ここは庶民の店。上品な食べ方なんて必要ありません。香ばしい衣と酸味の効いたソースが程よく絡み、思わずうなってしまうおいしさ。スナック菓子のようにいくらでも食べられてしまいます。1本100円程度なので、財布を気にせずドンドン注文しましょう。
ルールは「ソースの二度漬け厳禁」ただ一つ
食べる前に、少し注意が必要なのは「ソースの二度漬け厳禁」。一度口にした串は、ソースに漬けてはいけません。これは、共用で使うソースの衛生を保つために設けられたルールです。昨年、日本の政治家がこの禁じ手を犯し、店主に注意されたことがニュースになりました。このルールだけはしっかりと守り、あとは自由に串かつを楽しんでください。 ただ、どうしてもソースが欲しくなってしまうかもしれません。そんなときは、キャベツをスプーンのように使ってソースをかけるのが基本。こうすれば、ルールを破らずに、ソースをたくさんかけることができます。この技をマスターすれば、あなたを止めるものは何もありません。本能の赴くままに、串かつを食べ尽しましょう。お店には、英語、中国語、韓国語のメニューがありますよ!
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大阪市浪速区恵美須東 2-3-9