京都・祇園に並ぶ日本の茶屋文化を残す重要な茶屋町
石川県は金沢、浅野川の東岸に位置する「ひがし」は、文政3年(1820)に形成された茶屋街です。茶屋街については以前TadaimaJapanの過去記事取り上げましたが、2015年3月14日には北陸新幹線が開通し、東京―金沢間がおよそ2時間半で移動できるようになるため、金沢は今特に注目を集めています。
そもそもお茶屋とは?
お茶屋は一般的な「カフェ」とは違い、芸舞妓がお客様をもてなし、お客同士が楽しむ社交の場として発展してきました。そのため今でも紹介者なしでの夜の利用はできないシステムをとっているお茶屋が多く存在します。(一見さんお断り)一般の日本人の中でもお茶屋遊びを経験したことのある人は圧倒的に少ないのが現状です。なぜそこまで厳しくする必要があるのか疑問に思う方もいると思いますが、お茶屋では芸舞妓が芸を見せたり、飲食をする場というだけではなく、お客さんの旅のお世話をするコーディネーターとしての役割もあるのです。しかも遊んだ後に現金のやりとりをするとしらけてしまうという配慮から、支払いは後から銀行へ振り込む形をとっているためお客とお茶屋の間に信頼関係のベースがないと難しいのです。
それでも夜のお茶屋街を散策していると芸妓の奏でる太鼓や三味線の音が聞こえてくるのでそれも風情があって面白いですよ。でも、どうせ来たならお茶屋の内部を覗いてみたいですよね?そんな方には日中はカフェとしてオープンしている懐華樓で、お茶屋の見学を別途750円ですることができるのでおすすめです。そのほかにも志摩やお茶屋文化会館でも見学をすることができるので金沢ひがしに来た際は是非見学をしてみるのも楽しいですよ。
今お茶屋街での花嫁道中が密かなブームに!
そんなお茶屋文化が発展しているひがし茶屋街ですが、もうひとつ見逃せないのが美しいお茶屋街の街並みを闊歩するこの花嫁道中。様々な会社が金沢ひがし茶屋街での結婚式や披露宴のプランを提案し、お茶屋街の魅力発信に力を入れています。花嫁は金沢伝統のスタイルで加賀友禅をまとい、新郎と一緒に誇らしげにお茶屋街を歩く姿がとても素敵です。親戚一同が後を歩き、街ゆく人々に祝福され、自分が主役となれるまさに”晴れの日”を味わうことができるこの花嫁道中、あこがれる人が多いのもうなずけます。観光中見かけることができたらラッキーですね!
Map
石川県金沢市東山1