登山口は金太郎ゆかりの地
不老山の麓「小山町」には、金太郎が祭られている「金時神社」があります。
神社入口の石碑には「朝は希望に起き、昼は愉快に仂き、夜は感謝に眠る」。
毎日を楽しく、そして感謝しながら生きていく事を表現したものですが、この地で熊と相撲をして元気いっぱいに、そして母親を大事にしながら育った金太郎らしい言葉です。
そんな小山町を歩くと、いたる所で金太郎が出迎えてくれます。
色彩豊かでユニークな「道標」は、正に芸術!
登山口から山頂に至るまで、手作りの道標が登山道を正確に案内してくれます。
地元を愛するある方が個人で製作されたと聞き、驚きです。
後から知った事ですが、14年かかって、160本もの道標を設置してきたとのことですから、そのご苦労は計り知れないものであったかと思います。
過去この山で道に迷ってしまう人が多かったらしく、対策を講じない行政に我慢が出来ず、登山者を守るために自ら行動を起こしたという経緯らしいのですが、素晴らしい事です。
その道標の写真を数点掲載させていただきます。
解説は必要ありませんよね。
ただの道標ではありません。
中にはクイズが出題されているものもあります。
ここを歩いた登山者は、道標を製作した方に感謝しながら、そして楽しみながら山頂へと誘われたことでしょう。
中腹でついに仙人現る!
「不老山に千回登山したら不老不死になれるとは言えませんが、十回も登れば、肥満や糖尿病の予防には効果が覿面に現れると言えます。」
道標ならぬ真っ当な指導標です。
与謝野晶子ならぬ平成野晶子、内容共にもじりセンスは天才的です。
山頂は雄大な富士山を一望
登山道は林に覆われ、森林浴は満喫できますが眺望はよくありません。
しかし山頂南陵は西側の一部が開けていますので、天気がよい日は雄大な富士山が望めることでしょう。
残念ながら、私が登った日は空一面を雲が覆っていて、その雄姿を望むことは出来ませんでした。機会あれば再チャレンジします。
Map
神奈川県足柄上郡山北町
静岡県駿東郡小山町