上流階級だけが通った、風情あふれる茶屋街
風情ある昔ながらの街並みが残る石川県金沢市。ひがし茶屋街は、その金沢市の北東部にあります。「茶屋街」とは、昔、上流階級の限られたお客様だけが立ち寄ることができたお茶屋さんが並ぶ街をいいます。美しい格子と石畳、雨戸に覆われた珍しい茶屋建築が並ぶひがし茶屋街は、京都の祇園にならぶ日本の二大茶屋街になっています。街は、お休み処としてお抹茶や和菓子を味わえるお店や、金箔・加賀友禅などの工芸品のお店が並んでおり、観光に訪れた人を昔ながらの金沢に誘います。
古風な街並みに溶け込む着物姿の方も多くみられます。着物のレンタルをしているお店もあり、着物姿で散歩を楽しむこともできます。
伝統的工芸などの見どころがいっぱい
金沢市は、日本の金箔生産量98%を占め、金箔は伝統工芸としても有名です。金箔体験ができるお店もあります。
街の至る所で軒先に吊るされたとうもろこしを見かけます。これは、「息災延命(そくさいえんめい)」(無事に長生きすること)や「商売繁盛(しょうばいはんじょう)」を意味します。毎年近くの寺院で祈祷を受けたとうもろこしを軒先に吊るすとご利益があるとされているのです。
バスやタクシーもいいけど、歩いて観光するのがおすすめ
脇に流れる浅野川の流れのようにゆったりとした空気が流れるひがし茶屋街は、昔の品格ある街並みがそのまま残る落ち着きある街です。JR金沢駅から周遊バスもあり、タクシーでも5分ほどです。ですが、時間をかけてのんびり歩いていくことをお勧めします。