自然に包まれて、のんびり過ごしたい湯の郷「由布院」
豊富な湯量を誇る温泉地、大分県・由布院。豊後富士とも呼ばれる活火山「由布岳」を間近に臨む、風光明媚な地としても知られています。1日に数組しか泊まれないというエクスクルーシブな高級宿から、昔ながらの風情を残す湯小屋、気軽に立ち寄れる公共浴場なども数多く建ち並んでいます。温泉地で「湯」を堪能するのはもちろんのこと、豊かな自然を眺めながら散策をするのも楽しいものです。
名前の由来は夕景の美しさ……しかしその表情が一変する瞬間が訪れる
由布院の観光スポットとして大変人気があるのが、由布岳のふもとにある静かな池、『金鱗湖』。明治期の儒学者・毛利空桑がこの地を訪れた際、澄んだ水の中を泳ぐ魚が夕日に照らされ、鱗が金色に輝いて見えたことが名前の由来だと言われています。日中はこのように穏やかな美しさをたたえた『金鱗湖』ですが、ある一時期だけ見せる幻想的な表情があります。
霧に包まれる絶景を見たいなら、早起き必須!
見てください!まるで繊細な水彩画のような、幻想的な陰影。小川の清水が流れ込む金鱗湖は、湖底から温泉も沸き出ているため、寒い時期でも湖水が温かいのが特徴。そのため、外気温が低い秋〜冬の朝はこのように湖面から湯気が立ちのぼり、霧となって湖面を包み込むのです。
温泉を楽しむのに最適なこれからの季節、由布院に行ったらぜひ早起きを。優美な光景を絶対に見逃さないで!