お盆の期間は、日本国中どこへ行っても大混雑ですよ!
毎年8月15日前後の数日間は、日本国中どこへ行っても大混雑!夏休みのピークを迎える時期となります。電車も観光地も人であふれ、ホテルや飛行機も値段が高いだけでなく、早い段階から予約でいっぱいになってしまいます。
しかしそれは、単なる夏休みではありません。この期間は「お盆」と言って、日本人にとって大切な数日間なのです。
お盆は古来より、ご先祖様の霊があの世から帰ってきて、家族との時間を過ごして帰っていく時期とされています。そのため故郷に帰って親せき一同でご先祖様に感謝をし、供養をするのです。
お盆にまつわる風習や行事は全国各地にいろいろあります。もしかしたら、旅の途中で見かけることがあるかもしれないですよ。
■「迎え火」
ご先祖様の霊を家にお迎えするときには、迷わず家に帰ってこられるようにと、家の前で火を焚きます。
■「送り火」
お盆が終わり、ご先祖様を送り出す時も火を焚いて、あの世への道しるべとします。
■「五山送り火」
毎年8月16日に京都の5つの山で一斉に点火される「送り火」の行事です。
炎で山に文字を描き、お盆に迎え入れた霊をあの世へ送り出します。
■精霊流し
毎年8月15日に長崎で行われる伝統行事です。
死者の霊をあの世に送り出すための作りの船をつくって、街中を曳いて練り歩きます。
大きな爆竹の音が特徴です。
■精霊馬(しょうりょううま)
キュウリやナスに割りばしなどで足を付けた置き物を作って飾る地域もあります。
ご先祖様の霊をお迎えするときには、「早く帰ってこられるように」と、馬に見立てたキュウリを飾ります。
送り出す時には、「ゆっくりと、そして沢山のお供え物を持って帰れるように」と、牛に見立てたなすを飾ります。
せっかく集まったのですから、親戚一同で食事をするのもお盆の風習の一つです。生まれたばかりの赤ちゃんのお披露目や、婚約者を連れて来て紹介したり、成長した子供たちの姿を見るのが楽しみとなります。
この時期の日本は、どこへ行っても大変混雑していますが、ご先祖さまと一緒に夏休みを楽しんでいるんだなあと思ってくださいね。
ちなみに、お盆期間中のオフィス街や通勤電車は、とても空いていますよ!
注)お盆の期間及び習慣は、地域によって異なります。
Ceremonial Bonfires
送り火 / “Okuribi” (send off fire) / isado
Spirit Boat Procession