山一面が桜に覆われる、奈良『吉野山』の山桜とお花見を楽しむポイント

吉野山の桜の本数は、日本全国の名所で一番多い、約200種3万本で、’一目に千本見える豪華さ’という意味で「一目千本」と言い表されます。
2004年7月には、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産に認定されました。お花見と一緒に、世界遺産の吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)、金峯神社(きんぷじんじゃ)、金峯山寺(きんぷせんじ)、吉水神社も徒歩で回れることも魅力の一つです。

2017-03-14   DESTINATIONS, 奈良,

吉野山


【 目次 】

吉野山

信仰の桜と吉野山

なぜ、吉野山には一目千本 と言われるほどの、たくさんの桜が植えられているのでしょうか?その由来と特徴、お花見で注意するポイントをご紹介していきますね。

吉野山の桜と、他の桜の名所の大きな違いは、吉野山の桜は山岳信仰と結びついた「信仰の桜」として、古くから大切にされ保護されてきたことにあります。
お花見と参拝が長い間一緒に行われてきた桜の名所が、ここ、吉野山といえます。

7世紀後半に、吉野山に修行に入った役行者(えんのぎょうじゃ)が、蔵王権現(ざおうごんげん)という神様の姿を桜の木に彫って祀り、金峯山寺を開きました。このことから、
桜の木はご神木とされ、 平安時代(794〜1185)から蔵王権現への寄進として、吉野山に多くの桜を植える風習がおこりました。

役行者が開いた修験道は、日本古来の山岳信仰と仏教の密教、道教などが結びついて成立した宗教で、吉野山は現在も、修験道の霊場としても知られています。

山一面に植えられた約200種3万本もの山桜は、古くからの信仰の証ともいえるものだったのですね。

シロヤマザクラ
シロヤマザクラ

吉野山の山桜とお花見エリア、注意するポイント

吉野山の桜は古来桜が多く、シロヤマザクラを中心に、下千本(しもせんぼん)→中千本(なかせんぼん)→上千本(かみせんぼん)→奥千本(おくせんぼん)と、山下から山上へ順に開花していきます。シロヤマザクラは日本の代表的な野生の日本原産種です。その特徴は、開花と同時に赤茶けた若葉がでることと、寿命が長く大木になることです。

吉野山には、 約200種3万本の桜があり、中千本から見る眺めは一目千本と言われます。
こう聞くと、一度に 約200種3万本が咲き乱れるイメージですが、実際は、山に咲くので同じ品種でも高低差で咲く時期が違い、日にちを選ばないとががっかりするかも知れません。

目安としては、中千本が満開の時にいくのがおすすめです。中千本が満開のとき、上千本はおよそ7〜8分咲き、下千本は桜吹雪が舞っているという情景が楽しめます。

お出かけには、桜の開花情報のサイトを参考にしてみてください。
桜の開花情報

具体的には、2017年は4月10日〜13日前後なら、ほとんどのエリアで桜が咲いている状態をみることができる予想です。

まだまだある、知っておきたい吉野山の楽しみ方

吉野山

1.お花見には雨上がり&薄曇りの天気が、ベストコンディション!
吉野山の花見は、快晴よりも雨上がり&薄曇りの頃がベストコンディション。雨上がりには、山々に靄(もや)がかかって、幻想的な桜風景を見る事ができます。
吉野山の写真には、この天気をねらって撮影された写真が多くあります。

桜吹雪

2.吉野山ならでは!谷下から舞い上がる桜吹雪
地上なら上から降りそそいでくる桜吹雪ですが、山肌に桜が植えられている吉野山では、谷下から桜吹雪が舞い上がってくる光景を眺めることができます。特に、上千本の花矢倉展望台のような山の上では、下から舞い上がる桜吹雪が見られるチャンス大です。

3.ハイキングしながら、徒歩でお花見と世界遺産散策が楽しめる!
吉野山はなんといっても、山道をハイキングしながらお花見と世界遺産を訪れることができるのが魅力です。お花見だけでなく、吉野の長い歴史に関わる史跡と建築物を散策してみてください。

夜桜

4.夜はライトアップで幽玄な桜の姿を満喫!
下千本エリアの「七曲り坂」、中千本エリアの「ごろべえ茶屋」、上千本の「花矢倉展望台付近」でライトアップが行われます。時間は、夕方18:00〜夜22:00までです。
期間は、桜の開花状況によりかわりますが、2017年は4月4日から24日までです。

花供会式

5.春の伝統行事も見逃すな!
春の吉野山では、いろいろな伝統行事が開催されます。特におすすめなのは、4月11日と12日に行われる「花供会式」は、1,000年以上も続く由緒ある伝統行事です。
吉野山のご神木であるヤマザクラを蔵王堂にお供えする行事で、奴行列や山伏•僧侶が吉野の山を練り歩きます。他にも、2017年の4月1日〜5月7日には、金峯山寺の蔵王権現像の特別ご開帳があります。

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kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。

Information

Address 吉野山観光協会 奈良県吉野郡吉野町吉野山2430
Hours -
Price -
Close -
Access 【京都より】近鉄京都駅より
近鉄特急にて約1時間40分(橿原神宮前乗り換え)
【大阪より】近鉄大阪阿倍野橋駅より
近鉄特急にて約1時間15分(大阪阿倍野橋駅より直通)
【名古屋より】近鉄名古屋駅より
近鉄特急にて約2時間55分(大和八木•橿原神宮前乗り換え)
Phone 吉野山観光協会 0746-32-1007
Website 桜の開花情報
http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/kanouki/
吉野町役場
http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/welcome/
吉野山観光協会
http://www.yoshinoyama-sakura.jp/access.php
近畿日本鉄道
http://www.kintetsu.co.jp/kanko/