世界と新しい世代に発信する新しい着物の魅せ方~KIMONOブランド『キサブロー』~

創業90周年の歴史ある仕立屋『岩本和裁』4代目のキサブローさんは、着物業界の革新的存在であった初代、岩本喜三郎の名を襲名。その名に相応しく、着物の概念を覆す新進気鋭のブランド『キサブロー』を立ち上げました。着物から空間のデザインまでを手がけるアーティスト・キサブローが世界に発信する新しい着物の“魅せ方”とは?

2017-02-10   CULTURE, 東京,

キサブロー


【 目次 】

伝統を尊重し、時代の流れを取り入れる着物ファッション

昨今、日本では和装が冠婚葬祭などの際に着る非日常的なものになりました。人によっては、年間を通して和服を一度も着る事がないことも。
日本伝統の正装である着物は、日本人にとって“着る”着物でしかありません。しかし世界では、着物や帯は美しい「生地」として様々な分野で活用され始めています。そこでキサブローさんは、着物を洋装のファッションと共に日常的に取り入れる事はできないものか?と考えました。

江戸時代に238年にも及ぶ鎖国から開国した日本では、瞬く間に「洋装」が取り入れられ、一時期「和装」と「洋装」が混合した時代が訪れます。物事を取り入れ、それを進化させる日本人の特徴から、新たなファッションが生まれた時代です。

現代では、洋服や靴を上手に和服に取り入れる若者が現れ始めています。キサブローさんは、洋服と伝統文化である着物とを融合し、新たに進化させたブランドを立ち上げようと考えました。

キサブロー

「江戸小紋」と「江戸更紗」

ファッションの新たな時代の到来「開国」

キサブローさんは満を持して2015年2月にブランド『キサブロー』を立ち上げ、ファーストコレクション「開国シリーズ」を発表。黒船・ペリー・武具をイメージしたその作品は、ファッションに対する固定概念と、男性と女性のボーダーをも超えていきます。

キサブロー
「開国シリーズ」

多摩美術大学や、アート・ユニット明和電機で学んだメディアアート、現代アート、空間デザインの技術を活かし、2015年9月には「rooms 31」に参加。ファッションとデザインをテーマとした会場で、メインビジュアルを担当しました。

キサブロー
「rooms 31」

TV制作会社でアニメやジャパンフェスタに関っていたキサブローさんは、海外での日本のアニメの影響を肌で感じ取りました。それらの経験を活かし、2016年2月に新宿伊勢丹にて「ISETAN×ルパン三世 LUPINISSIMO IN ISETAN 2016」 に参加。ルパンの人気キャラクター5人をイメージした作品をデザインから手がけます。

キサブロー
ルパン三世の人気キャラクター5人のデザイン画

コンセプトは「キャラクター達の家に代々受け継がれていた着物」。それらの着物は、キャラクター一人ひとりのルーツと個性から制作されました。

そのデザインには、和柄の唐草模様をあしらったジャケットやネクタイ、天然石のアクセサリーなどが取り入れられています。エイ革や牛革を使ったオーダーメイドの粋な雪駄も、キャラクターの個性に合った作品に仕上がりました。

キサブロ
作品の随所に斬新なこだわりが

これらの作品は大反響を呼び、アニメと和洋服の融合が実現しました。

キサブロー
「ISETAN×ルパン三世 LUPINISSIMO IN ISETAN 2016」

気軽に始められる「和裁」体験から本格的な教室まで!

キサブローさんが所属する『岩本和裁』では、「和裁」の素晴らしさを次世代に伝えるべく、和裁教室を開いています。
講師はキサブローさんの父である 岩本好司さん 和服仕立職人である岩本さんは、2015年に現代の名工として「卓越技能者厚生労働大臣賞」を授与されました。社会人も参加できるように夜間の初級クラスを設けており、そのレベルと共に中級・上級とステップアップもできますよ。

「和裁教室」の詳細はこちらから

キサブロー
『岩本和装』代表 岩本好司

『岩本和装』代表 岩本好司 /「和裁」柿袋体験

キサブローさんご自身も、着物に関連する様々な教育活動・ワークショップを行なっています。現代における自分の着物スタイルを見つける「TOKYO着物学」や、日常使いにもオススメの和小物・柿袋を作る1日体験など、興味のある方は迷わずお問合せを!
講義やワークショップの詳細はこちらから

【2017年2月25日】江戸の染職人と色の物語を紐解くワークショップ

人々の生活を彩る様々な「色」は、日本の歴史と共に常に変化しています。その変化には時代を反映する様々な物語が隠されているのです。

その物語を紐解くワークショップが、東京都の伝統工芸師に認定されている近藤染工さんによって開かれ、キサブローさんもスタイリング・ゲストとして出演します。
イベント詳細、お申し込み情報は「こちら」

Workshop

Workshop

  • 開催日時:2月25日(土)11:00~15:30(10時30分開場)
  • 参加費:無料(別途染め体験の材料費 3000円)
  • 集合場所:深川稲荷神社 社務所(東京都江東区清澄2-12-12)
  • アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅下車A1出口より徒歩2分
  • 問合せ先:東京都染色工業協同組合
    TEL:03-3208-1521(受付時間:平日午前10時~午後6時 土日祝 休み)
  • ※英語での通訳が可能。大人数のお申し込みの場合は抽選となります。

「今という時代を表現する色の 使い方」をキサブローさんと共に共有してみませんか?

ボーダー(国境)も飛び越える新しい着物ファッション

「日本の伝統」と「現代の思想」を融合させたKIMONOブランド『キサブロー』は、世界のアーティストにも認められ始めています。2017年には、アメリカのニューヨークで活躍するポップアートの第一人者ピーター・マルコとのコラボレーションも決定。更に、海外でのイベント参加も検討しており、世界に羽ばたくキサブローさんの今後の活躍から目が離せません。

ピーター・マルコ
ピーター・マルコ

「着物の既存のイメージを壊し、新しい価値を与える事で、着物の生きていく道を見つけたい」と話すキサブローさん。洋服と着物とを自由に纏う人々が、これからは日本の若者だけではなく、世界に増えていくのかもしれませんね。

【Kisaburo’s profile】
【プロフィール】

創業90年の仕立屋「岩本和裁」の4代目<キサブロー>

多摩美術大学を卒業後、アート・ユニット明和電機に入社。
その後映像制作会社にて実績を積む傍ら、家業の修行を開始。
(2015年2月)キサブローブランドを立ち上げ。ファーストコレクションである開国シリーズを発表。
(2015年9月)「rooms31」に参加。日本の地場産業エリアのメインビジュアルを担当。
(2016年2月)新宿伊勢丹にて「ISETAN×ルパン三世 LUPINISSIMO IN ISETAN 2016」に参加。
以降、これまでの多様なキャリアで得た知識をもとに、着物のデザインから空間デザインまでを手がけるアーティストとして活動中。着物を通して世界が楽しくなるよう活動を広げる。

活動報告やイベント告知、作品発表等は各SNSを要チェック!

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koume

koume

福岡出身で現在東京在住の小梅です!オーストラリアに5年 半、フィリピンやカンボジアでの海外生活を通して、日本の素晴らしさを再確認しました 。新たな視点で日本人にも外国人にも楽しんでもらえる記事作りを目指します☆

Information

Address 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル8階
Hours 9:00-17:00
Price ・夜間初級クラス 12,000円(税込み/初回のみ教材費として+5,000円)
・1回完結!和裁体験
1. 運針体験 3,780円(税込み/材料費込)
2. 柿袋体験 5,940円(税込み/材料費込)
Close -
Access ・東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」徒歩5分
・東京メトロ副都心線「新宿三丁目駅」徒歩8分
・JR「新宿駅」徒歩13分
Phone 03-3356-6546 (体験・見学・お申し込みはこちら)
Website http://kisaburo.xyz/(キサブロー)
http://www.iwamotowasai.com/(岩本和裁)