東京・新宿区内に着物の産地!? 「染の小道」で染め物の美しさに触れてみよう!

「染の小道」とは、東京都新宿区にある中井の街自体を染物でいっぱいにし、川や道の「ギャラリー」で展示をするイベントです。
落合・中井地域の住民や大学生などのボランティアの皆さんが、染の小道をサポートしており、2016年開催時には1万5千人超の来街者が訪れ、大盛況でした。
今回は落合・中井エリアの染め物の歴史やイベントの見所を紹介します!


【 目次 】

落合・中井エリアに100年続く染物の文化

戦後間もない頃の東京は、京都や金沢に並ぶ染めの三大産地として全国に名を馳せていました。
その中心を担ったのが、水質に恵まれた神田川、妙正寺川流域だったのです。
時代と共に着物産業が下火になり、勢いを失う中でも、染め職人たちは日々研鑚を重ね工房を維持してきました。

The “River gallery”
川のギャラリーの様子

そして現在でも「落合・中井」界隈には、その技術を受け継ぎ、新しい染色を提案する職人・作家たちが集まっています。

「染の小道」は、落合・中井を「染めの街」として再び日本や世界へ発信すること。
そして、地域が大切にしてきた価値や環境を多くの方々に直接体験していただき、地元の活性化につなげることを目的とした、住民主体のイベントです。

Event staff giving out information.
スタッフがイベントの案内をしてくれます。

「染の小道」の楽しみ方

「染の小道」は3日間にわたり、色とりどりの染め物が中井の街を彩ります。
イベントでは展示や型染体験など見所がたくさんありますが、その中でも妙正寺川の川面に反物を張る「川のギャラリー」、商店街店舗の軒先に、作家が制作した「のれん」を展示する「道のギャラリー」は必見です。

またイベント当日は着物のレンタルと着付けをして下さる店舗もありますので、皆さんもぜひ着物で参加して普段とは違う楽しみ方をされてみてはいかがでしょうか。

着物でイベントをもっと楽しもう!
美しい川のギャラリーにうっとり

圧巻の光景!川のギャラリー

昭和30年代まで、川のあちこちで染め物の水洗いをする様子は、落合・中井の日常風景でした。
イベントの目玉「川のギャラリー」では、色とりどりの反物を川面に架け渡すことで、当時の街の記憶を現代に甦らせます。
川のギャラリーが中井に住む子供達や地域の方々にとって、新たな風景になっていけばとても素敵ですよね。

2016年開催時の「川のギャラリー」は最長の300メートル!
江戸小紋や友禅染などの反物が、風にたなびく光景は圧巻です。
また「百人染め」と呼ばれる子供たちの手形や動物の絵など、自由な方法で染めた団体の反物もありますので、ぜひご覧ください。

地域の小学校などで染めた「百人染め」

店舗の入り口を美しく彩る!道のギャラリー

さまざまな染め物の手法が楽しめる技法の見本市と言えるのが「道のギャラリー」です。
店舗の「のれん」を染めた作品数はなんと100枚以上!
展示されるのれんのほとんどは、のれんの制作者がお店と相談しながらこの日の為に染め上げたオリジナル作品です。
それぞれのお店では、イベント当日に特別なサービスで訪れるお客さんを迎えます。

オリジナルで制作されている暖簾

各のれんの横には作品名と作家名が書かれているA4サイズのタグが下がっており、裏面に金額が記載されているものは購入も可能です。

These visitors of Japan take the Katazome challenge!
外国の方も型染に挑戦!

2017年の「染の小道」の開催日時

イベントの実行委員は2017年の「染の小道」に向けて着々と準備されています!
2017年は2月24日(金)、25日(土)、26日(日)の三日間に開催予定です。
「染の小道」以外にも様々な店舗でイベントをされていますので、ぜひそちらもチェックしてみて下さいね。

年に一度のこの華やかなイベント。
皆さんも「染の小道」で、染め物で埋め尽くされる中井を着物で散歩してみて下さい。
きっと特別な思い出になること間違いなしです!

地域の方々も染め物を体験
染の小道

  • 住所:東京都新宿区上落合
  • アクセス:大江戸線 中井駅
    西武新宿線 中井駅
  • ウェブサイトwww.somenokomichi.com

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yumoka

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京都で生まれ日本の文化に触れながら育ったのち、ドイツ留学をしながらクロアチアやフィンランドなど世界17ヶ国を旅して歩いた好奇心旺盛な食いしん坊女子。 知ってわくわくするような日本の情報を皆さんにお届けします!