葛飾北斎の幻の絵巻が見られるのは今だけ!『すみだ北斎美術館』の“見所”を大放出

ゴッホやドビュッシー等、世界の名立たるアーティストらや音楽家にまで影響を与え、その名前が世界で広く知られている葛飾北斎。1960年にはウィーンで開催された世界平和評議会の席で世界の文化巨匠として顕彰され、1999年にはアメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年でもっとも偉大な業績を残した100人」として、日本人でただ一人選ばれた人物です。その作品を一堂に会した『すみだ北斎美術館』が2016年11月22日に北斎ゆかりの地である墨田区にOPENしました!北斎のその類い稀な一生と、素晴らしい作品の数々を紐解いていきましょう。

2017-02-15   DESTINATIONS, 東京,

所蔵・協力:すみだ北斎美術館

所蔵・協力:すみだ北斎美術館


【 目次 】

スムーズな入館にはチケットの事前購入がオススメ!

OPENしてからわずか15営業日で来館者が30,000人を超えた『すみだ北斎美術館』。現在、総合案内で入館チケットを買う為の行列ができることもあるので、余裕のある方はリンク先の販売店から事前にチケットを購入すると並ばずスムーズに入館できますよ。(各販売場所600枚限定/無くなり次第終了)
企画展入館チケット一覧

展示は3階と4階で行なわれており、入館するとまずはエレベーターで4階まで上がり、階段で3階へと向かいます。

4階には常設展示室が設けられており、展示室の入り口には幻の大絵馬と言われている「須佐之男命厄神退治之図」が飾られています。この絵は、1枚の白黒写真から作品の色を分析し、約100年ぶりに推定復元されたレプリカです。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「須佐之男命厄神退治之図」

常設展示室には、北斎を代表する作品(高精細レプリカ)の数々が年代別に展示されています。こちらのお部屋に展示されている作品は、指定された数点以外は写真撮影がOKというのも嬉しいポイントですね。他にも、タッチパネル式情報端末(日本語・英語・韓国語・簡体字・繁体字の五言語に対応)では、大人も子どももクイズ等を楽しんだり、精密で美しい画像で北斎の画業の秘密に迫る事ができますよ。

すみだ北斎美術館
細部まで拡大してみる事ができるのはタッチパネル式映像ならでは!

幻の名作が目白押しの企画展!

2017年1月15日までの間、3階と4階にある企画展示室では開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が開催されています。
企画展のタイトルは、約100年の間行方知れずとなっていた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が再発見され、世界に散逸した北斎の名品の数々と共に海外から日本へ里帰りした事を意味しています。

すみだ北斎美術館
期間限定の貴重な浮世絵約120点を身近で鑑賞するチャンス!

とても繊細な浮世絵は、作品保護の為に照明を控え目にしながら、期間を限定して公開されます。そうした照度の事も考慮しながら、北斎の肉筆画の中で最長とされる約7メートルにも及ぶ絵巻が全期間展示されます。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
日本初公開の「隅田川両岸景色図巻」

今にも動き出しそうな人々の模様と、水面に浮かぶ水鳥や、人々が手にする提灯に火が灯る様子など、そのこだわりが細部に至る北斎の幻の作品。次回の展示は未定なので、お見逃しなく!

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「隅田川両岸景色図巻(部分:両国橋付近)」

また合わせて、かの有名な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」も2016年12月25日まで展示予定です。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

進化し続ける画家・葛飾北斎

北斎の作品は、その歳を重ねるごとに別の人が描いているのではと思えるほど様変わりしていきます。有名な絵の存在は知っていましたが、北斎がこんなにも多種に渡る画風の作品を仕上げているとは知りませんでした!一つ一つの作品をゆっくりと観て回りたくなる事間違いなしです。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「鬼児島弥太郎 西法院赤坊主」/「桜に鷹」

19歳のデビューの頃からおよそ90歳の最晩年に至るまで絵を描き続け、約30,000点もの作品を世に送り続けたとも言われる北斎は、更に絵の道を究める為に長生きしたいと願い続けていました。美術館では北斎の長生きの秘訣も紹介されています。
また、北斎は墨田区内を中心になんと93回も引越しを繰り返したそうで、1日に3回も引越ししたことも。変えていたのは家ばかりでなく、絵に描く自分の名前も一生を通して30回以上変えたそうですよ。

「冨嶽三十六景」はその文字通り36作品で成ると思われがちですが、富士山をこよなく愛した北斎は、36品に更に10作品を追加し、その後更に富士山を描いた「冨嶽百景」を出版しました。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「冨嶽三十六景 凱風快晴」

二大北斎コレクターの収蔵作品を大公開!

2017年2月4日~3月26日には「すみだ北斎美術館を支えるコレクター-ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-」が公開されます。ここでは、世界有数の北斎作品コレクターのピーター・モース氏と、浮世絵研究者の第一人者である楢﨑宗重氏から受け継いだ貴重な作品から、前後期合わせて約130点が紹介されます。これらの作品には、墨田区の有形文化財として登録された貴重な作品が含まれています。

すみだ北斎美術館
所蔵:すみだ北斎美術館
「牡丹に胡蝶(ピーター・モース コレクション)」

世界で活躍する建築家 妹島和世が造る地域一体型美術館

これらの素晴らしい作品を収めた『すみだ北斎美術館』は、「街に開き、地域住民の方々に親しまれる美術館」というコンセプトの基に建てられています。地上階部分は通路で結ばれており、周辺地域のどこからでもアクセスする事ができる為、人が気軽に立ち寄ることのできる構造になっています。

すみだ北斎美術館
公園や地域と一体になっている『すみだ北斎美術館』

美術館の外壁は、下町の雰囲気を壊さないようにアルミパネルを使用。景色を柔らかく映しこみ、街の外観となじむように設計されています。

1階にあるミュージアムショップでは、北斎や浮世絵に関するグッズや、墨田区ならではの商品が販売されています。なお、こちらのショップは鑑賞チケットなしでもお買い物できます。
同階にはバリアフリーでだれでもご利用いただけるお手洗いを完備。また、図書館では北斎や浮世絵に関する入門書や専門書、画集等が無料でゆっくりと閲覧できますよ。

すみだ北斎美術館
所蔵作品をモチーフにしたオリジナルグッズもオススメ

挑戦を重ね、貪欲に様々な画風を吸収し続けた葛飾北斎。『すみだ北斎美術館』は、北斎のように「成長し続ける美術館」として国内外に向けた情報発信と交流の場作りを目指しています。近い将来、この美術館を通して北斎作品の幅の広さを感じ取り、次世代に輝く次なる北斎がこの地から誕生するかもしれませんね。

すみだ北斎美術館Facebook
すみだ北斎美術館Twitter

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東京都墨田区亀沢2-7-2

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koume

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福岡出身で現在東京在住の小梅です!オーストラリアに5年 半、フィリピンやカンボジアでの海外生活を通して、日本の素晴らしさを再確認しました 。新たな視点で日本人にも外国人にも楽しんでもらえる記事作りを目指します☆

Information

Address 東京都墨田区亀沢2-7-2
Hours 9:30-17:30(入館は閉館の30分前まで)
Price 常設展示観覧料
(一般 400円/大学生・高校生 300円/65歳以上 300円)
※企画展観覧料は企画展ごとに設定(HP参照)
※企画展観覧の方は、常設展も無料でご覧いただけます
Close 毎週月曜日(祝日又は振り替え休日の場合はその翌平日)年末年始
Access 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
JR総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分
Phone 03-5777-8600(ハローダイヤル)
Website http://hokusai-museum.jp/(5ヶ国語対応)