普段食べている『お煎餅』のルーツとあられやおかきとの違いって何?

日本茶にぴったり合うおやつといえば お煎餅。お煎餅は、飛鳥時代(592~710)に中国から伝来したといわれますが、当時のものは小麦粉を水で練り、油で煎ったものでした。現在のようなお煎餅のルーツと、いろいろな味・種類などをご紹介します。

2016-10-14   FOODS & DRINKS,

お煎餅


【CONTENTS】
お米から作られるお煎餅のルーツって何?
日本人の好きなお煎餅の味No.1は醤油
醤油がたっぷり染みこんだ、しっとりした食感のぬれ煎餅
お煎餅は、おかきやあられとはどうちがうの?

ごはん
ごはん

お米から作られるお煎餅のルーツって何?

お煎餅は、日本人が普段食べているお米から作られます。
現在のようなお煎餅のルーツは、埼玉県草加市の草加煎餅にあるといわれています。草加煎餅は、米を団子状にして乾燥させ保存食にしていたものを売り出したのが始まりとされています。元々は、生地に塩を練りこんだシンプルなお煎餅でしたが、醤油の普及とともに焼いたお煎餅に醤油が塗られるようになりました。
お煎餅は埼玉から全国に広がり、江戸時代 (1603~1868)には本格的に普及しはじめました。

Soy sauce senbei
醤油煎餅

日本人の好きなお煎餅の味No.1は醤油

様々な種類の煎餅がある中で、なんといっても定番は醤油煎餅 ! 香ばしい醤油を堅焼きのお煎餅に味付けした醤油煎餅は、日本人の好きなお煎餅No.1です。

Soy sauce senbei with coarse sugar
ざらめ煎餅

他にも、醤油煎餅をベースに味付けした煎餅は、まだまだあります。キラキラ光る粒状の砂糖・ざらめを、醤油煎餅の上にまぶしたざらめ煎餅、胡麻をまぶした胡麻煎餅なども人気があります。

Senbei with sesame
胡麻煎餅

また、おにぎりのように海苔が巻かれたお煎餅もあります。

Soy sauce flavored senbei with dried seaweed
海苔煎餅

定番の醤油以外にも、日本人には醤油と同じように親しまれている調味料・味噌を使った味噌煎餅もあります。その他にも、わさび味やカレー味など、種類は非常に豊富です。
そして、お煎餅の魅力は、味とともにそのバリバリとした食感にあります。

Baking senbei
お煎餅を焼く

醤油がたっぷり染みこんだ、しっとりした食感のぬれ煎餅

バリバリッとした食感が魅力のお煎餅ですが、その常識を打ち破るお煎餅が近年登場しました。

Moist senbei
ぬれ煎餅

ぬれ煎餅は、千葉県のお煎餅屋で誕生しました。1960年頃、焼き上げたお煎餅に秘伝の醤油タレで味付けをしている時に、タレがお煎餅に染み込みすぎて、売り物にならない失敗作ができてしまいました。捨てるのももったいないので、おまけとしてお客さんに配ったのが始まりです。

このぬれ煎餅の食感は、それまでの常識を打ち破るものでした。
しかし当初は、ぬれ煎餅のファンになった人からお土産としてもらった人から、「煎餅がしけってる!」と苦情があったそう。しかし、日本人の醤油好きにマッチしたのか、「醤油がおいしいから、もっと染み込ませて!」の声も多く、口コミで徐々に広がった結果、今では各煎餅会社が商品を販売するようになりました。

Arare
あられ

お煎餅は、おかきやあられとはどうちがうの?

スーパーに行くと、お煎餅と同じようなおやつで、おかきやあられが売られています。

Hina dolls
お雛様

お煎餅との違いは、お煎餅が普段、日本人が主食として食べているお米から作られるのに対して、おかきやあられは、お餅の原料であるもち米から作られます。一般的に、おかきやあられはお煎餅のような平べったい形ではなく、あられはコロコロした小粒サイズ、おかきはそれより若干大きめのサイズです。どちらも食感がソフトで、口どけが良いのが特徴です(中には非常に硬いおかきもありますが)。

Hina-arare
雛あられ

加えて、ひな祭りの時には、雛あられというあられをお雛様にお供えします。
これは、もち米を炊くか蒸すかした後に十分乾燥させ、カラフルな砂糖でコーティングした甘いお菓子です。
お米からできるお煎餅と、お餅の原料のもち米からできる、おかきとあられ。どれも日本茶にぴったり合う日本の米菓です。日本に来た際は、ぜひ一度、試してみてください!

関連記事

AUTHOR

kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。