夏といえば麦茶!ミネラル豊富な麦茶は熱中症予防にも効果大!

お風呂上がりに、スポーツで汗をかいた後に、冷蔵庫でひんやり冷やした麦茶は、日本人の夏の飲み物として親しまれています。普段、飲まれている緑茶などのお茶との違い、夏の飲み物として愛されるようになった歴史とその効能についてご紹介します。

2016-08-16   CULTURE,

麦茶


【CONTENTS】
緑茶と麦茶、他のお茶とどう違うの?
麦湯から麦茶へ。夏の飲料への変化
麦茶の効能、どうして夏に飲むといいの?
夏は麦茶で乗り切ろう!

緑茶

緑茶と麦茶、他のお茶とどう違うの?

香ばしくて、クセのないすっきりとした味の麦茶。
麦茶は茶色ですが、緑茶は緑色をしています。麦茶と同じような色をしていて日本で飲まれるお茶には他に、ほうじ茶やウーロン茶、そして紅茶があります。同じ色をしていても、麦茶とこれらのお茶は全く違うものなんです!

お茶は、チャノキといわれる木の葉からつくられます。チャノキには、中国や日本で栽培されるチャノキとインド・アッサム地方で発見されたアッサムの2つがあります。緑茶・ウーロン茶・ほうじ茶・紅茶はチャノキの茶葉からつくられます。茶葉の発酵の違いにより、色と味・種類が変化しています。

それに対して、麦茶は大麦の種を焙煎したもので、チャノキの茶葉からはつくられません。

大麦
大麦

麦湯から麦茶へ。夏の飲料への変化

麦茶は、平安時代(794~1185)の大麦を炒り粉状にしたものに砂糖を混ぜてお湯でといた”麦こがし”が、ルーツとされます。
戦国時代(15C末〜16C末)には、戦国武将にも愛され、お湯にとかしてお茶にするだけでなく、お酒に溶かして濁り酒のようにしても飲まれました。

江戸時代(1603~1868)後期に、貴族から一般庶民にも普及し、”麦湯屋”という喫茶店のような屋台が誕生します。明治時代(1868~1912)に入ると”麦湯屋”は、珈琲などを提供するカフェに代わり、麦茶は一般家庭で飲まれるようになりますが、その頃はまだ”麦湯”と呼ばれ、暖かい飲み物でした。

昭和30年代(1955~)に冷蔵庫が普及し、大麦が夏に収穫されることともあわせて、夏の飲料として定着していきました。”麦茶”と呼ばれるようになったのは、昭和40年代(1965~)からだといわれています。

Mugicha

麦茶の効能、どうして夏に飲むといいの?

大麦には体を冷やす作用があり、冷たい麦茶には夏場にあがった体温を下げる効果があります。暑いからといって、水だけ大量に飲むと水中毒になって倒れる場合もあり危険ですが、麦茶なら汗と一緒に排出された多くのミネラルを水分と共に補給できます。他にも、胃の粘膜を守る、生活習慣病や虫歯の防止、血行を促進する作用もあります。

麦茶を飲む子供

また、初めにお話したように、麦茶はチャノキからつくられるのではないので、緑茶・コーヒー・ウーロン茶・ココアなどのようにカフェインは含みません。カフェインが気になる妊婦さんや子供も安心して飲むことができます。

Barley tea sold in vending machines
自動販売機の麦茶

夏は麦茶で乗り切ろう!

昔は、高級飲料だった麦茶も、今はボトル入りの冷たい麦茶を、自動販売機やコンビニ・スーパーで買うことができます。スーパーにいくと煮だし用と水だし用の麦茶パックが売られています。麦茶パックを使うと、自分で簡単に麦茶がつくれます。

夏に美味しく飲みたい麦茶ですが、原料の大麦は雑菌が繁殖しやすく痛みやすいので、つくったら冷蔵で2日くらいで飲みきるのが、おすすめです。

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kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。