戦国武将も飲んだ!?古今インスタント『お味噌汁』事情

主食のご飯とともに日本人に愛されているお味噌汁。いつ頃から飲まれるようになったのか、芋茎縄(いもがらなわ)という元祖・インスタント味噌汁と現代のフリーズドライ等のインスタントお味噌汁をご紹介します。

2016-08-15   CULTURE, FOODS & DRINKS,

味噌汁


【CONTENTS】
一汁一菜、ご飯にはお味噌汁
野戦食からはじまった、インスタント味噌汁
美味しいお味噌汁をお手軽に!現代のお味噌汁事情
ダイエットにも効果的な健康食

一汁一菜
一汁一菜の献立

一汁一菜、ご飯にはお味噌汁

和食の基本形、バランスのいい食事の取り方は一汁一菜といわれます。一汁一菜とは、ご飯と汁物、おかず、漬物の組合わせをいいます。これまでにご飯や漬物を紹介しましたが、今回はご飯に組合わせる汁物として、日本人に一番愛されている定番の汁物、「お味噌汁」をご紹介します。

※「日本人の主食「米」、生活シーンで食べ方が違う!?」
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※「『ぬか漬』はビタミンB1が豊富にとれる健康食品!」
tadaimajp.com/2016/08/tsukemono/

お豆腐やわかめ、大根、ジャガイモ…季節や地域、各家庭によって選ばれるお味噌や具は様々ですが、毎日の日本人の食生活にお味噌汁は欠かせません。

お味噌汁は、味噌をお湯に溶かすだけで調理されるのではなく、味噌を溶かす前のだしに決めてがあります。美味しいお味噌汁は、だし・味噌・具のそれぞれの持つうま味のハーモニーによって生まれます。

※「和食の決めては第5の味”うま味”とだし文化にある!」
tadaimajp.com/2016/07/umami-and-dash/

味噌
味噌

野戦食からはじまった、インスタント味噌汁

味噌の起源とされる醤(ひしお)は、飛鳥時代(592~710)に中国から伝来したとされます。日本に渡った醤は味噌という食材になり、平安時代(794~1185)までは水に溶かすのではなく、なめて食べられていました。

鎌倉時代(1185~1333)に、武家社会の中に一汁一菜の食事の形式が定着し初め、お味噌汁を毎日の食事で食べる習慣ができました。

戦国時代(15C末〜16C末 )には、野戦食として戦国武将たちに利用されました。芋茎縄(いもがらなわ)は、里芋の茎を味噌で煮込んで乾燥させ紐として使われていましたが、食料がつきたり、味噌汁が飲みたくなったら、芋茎縄(いもがらなわ)を刻んでお湯にいれ、味噌汁にして飲みました。これは、元祖・インスタント味噌汁として知られています。

カップ味噌汁
カップ味噌汁

美味しいお味噌汁をお手軽に!現代のお味噌汁事情

お味噌汁のだしをとるのが面倒な人には、だし入りの味噌が売られています。それでも、具材を用意して調理するのも面倒な人には、袋に入った味噌と具をカップに入れてお湯をそそぐだけで、お味噌汁が飲めるカップ味噌汁もあります。

フリーズドライの味噌汁
フリーズドライの味噌汁

カップ味噌汁は、お湯をそそぐ容器がある分、場所をとりますが、フリーズドライのお味噌汁なら小さくて持ち運びにも便利です。お椀がなくても、マグカップにフリーズドライのお味噌汁を入れてお湯をそそぐと、あたたかいお味噌汁が出来上がります。

カップ味噌汁やフリーズドライのお味噌汁は、コンビニでも売られています。お弁当やおにぎりと一緒に買うのもいいですね。

ヘルスメーター

ダイエットにも効果的な健康食

日本人の間で古くから毎日の食事で親しまれてきたお味噌汁ですが、最近は海外セレブの間で、ダイエット食として人気があります。野菜たっぷりのお味噌汁は、菜食主義者の人達にとってもうれしい栄養食です。

お味噌汁のダイエット効果には、代謝を上げ、体にたまった脂肪を燃やし、脂肪をためにくくする、便秘の解消などがあります。お味噌に含まれる成分には、シミ・ソバカスを防ぐ効果があり、美白も期待できます。

味噌汁ダイエットを始めるのは簡単。1日のうち1食分を野菜たっぷりのお味噌汁に置き換えたり、普段の食事にお味噌汁をプラスするだけです。食事の初めに飲むと食欲が抑えられるし、腹持ちもいいので効果的です。

美容にも健康にも良い日本のお味噌汁。今はフリーズドライでもいろいろな具のお味噌汁が楽しめるようになりました。興味をもたれたら、ぜひ一度どんな味なのか試してみてください。

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kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。