お店の『のれん』とインテリア

日本のお店の入り口に吊るしてある、切り込みの入った布”のれん”。のれんの日本での役割とその起源、そして生活の中への取り入れかたをご紹介します。

2016-07-29   CULTURE,

のれん


【CONTENTS】
日本のお店の入り口につるされた布、これは何?
のれんには主人の魂が宿っています!
町中で発見!いろいろなのれん
お部屋のインテリアに取り入れてみよう

Curtain
お店の入り口ののれん

日本のお店の入り口につるされた布、これは何?

日本のお店に買い物や、食事にいった時、入り口にかけてある布をくぐって店内に入ったことはありますか?この布は、”のれん”といいます。

Noren

漢字でかくと、暖簾になり、元々の起源を象徴しています。日本では、夏に簾という竹でできた日よけを掛け、冬には防寒のために布をつるしていたのが起源と言われています。
お店ののれんは、軒先に日よけとしてつるしていた布が、時代をへてお店の入り口につるすのれんに変化したと思われています。
いまでは、暖簾はお店の看板、顔であり象徴となっており、日本のいたるところで見かけます。

のれんには主人の魂が宿っています!

日本にはのれんを使った言葉の表現がいくつかあります。どんな意味があるか考えてみてください。

 1.のれんを守る
 2.のれんを分ける
 3.のれんをたたむ

ヒントは、のれんを何か別の単語に置換えると解けます。

では、正解を説明します。
1.お店の経営を堅実に長く継続していくこと
2.お店で働いていた人が、独立して他に同じ業種のお店を持つこと
3.お店を閉めること
のれんの言葉をお店に置換えると、イメージがわくと思います。

一般的に、お店ののれんには屋号が染められています。のれんが、入り口につるされていると、お店は開いていて、のれんがつるされていないとお店はしまっている、というふうに営業時間も表します。

町中で発見!いろいろなのれん

それでは、実際に歩いて色々なのれんをみてみましょう。

Noren

Noren

お店の内装やイメージにあわせて、のれんもデザインされているのが分かります。

Noren at a sushi shop
寿司屋のれん

これはお寿司やさんののれんです。江戸時代(1603~1867)のお寿司屋さんは、のれんが汚ければ汚いほど、美味しいお寿司やさんだといわれていたんです!

当時はお寿司といえば立って食べる屋台が主流でした。お寿司は手でつかんで食べます。そうすると、指先がべとべとになってきます。お客さんは、お寿司を食べ終わった後、べとべとになった指をのれんで拭いて帰ったといいます。今なら当たり前のように、食事の前にでてくる、手を拭くための”おしぼり”が江戸時代にはなかったのです。

今は、のれんで指を拭く人はいないと思いますが、汚れたのれんは、繁栄しているお寿司やさんのシンボルだったのですね。

Noren at public bath
銭湯ののれん

日本の銭湯では、男湯と女湯を分けるためにのれんがよく使われます。のれんに、男湯もしくは女湯という文字がかかれています。

Noren
デパート地下食品売り場

こちらは、デパートの食品売り場です。上に掲げられたのれんと屋号で、違うお店が並列に並んでいるのが分かります。

お部屋のインテリアに取り入れてみよう

Noren

お店では、入り口に吊るされ看板の役目をはたすのれんですが、お部屋のインテリアとしても素材や色、大きさも様々なものが売られています。
のれんは、空間をいくつかに仕切ることもできます。全面につらなくても、部分的につるだけでも大丈夫。十分に部屋を仕切れます。

自分のお部屋の用途にあわせて、生地や素材・サイズを選んで手づくりしてみるのも、楽しいですね。のれんを和風のインテリア小物として、生活にとりいれるのはいかがですか?

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kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。