100万人都市、江戸ってどんなところだったの?侍の時代を体感しよう! 【江戸東京博物館】

侍に芸者、浮世絵から歌舞伎までよくよく耳にはするけれど、実際に江戸時代の人々の生活や文化のこと、どのくらい知っていますか?今回Tadaima Japanは江戸東京博物館を外国人旅行者と同館ボランティアガイドさんの案内で歩いてきました!

2016-08-02   CULTURE, DESTINATIONS, 東京,

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【CONTENTS】
侍統治の時代、江戸はここで体験できます!
橋を渡れば…そこに広がるのは江戸の街
江戸時代の皇居エリアってどんな感じ?
庶民が暮らしていた、昔のアパート“長屋”ってどんなところ
乗って、担いで、振って!江戸時代を体感する!
これも再現?!実物大の芝居小屋
江戸東京博物館のお次は…

現代の東京は高層ビルが立ち並び、江戸時代の情緒を感じられる場所はあまり残されていないかもしれません。人々も西洋風の洋服に身をつつみ、刀を差して歩くことはもちろんありません。しかしながら、現在の東京の繁栄は間違いなく、100万人都市とも言われる江戸の街に端を発しているのです。

・・・そんな江戸時代を体験してみたい!と思いませんか?

侍統治の時代、江戸はここで体験できます!

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そこで一押しなのが相撲で有名な両国国技館のお隣に位置する、江戸東京博物館です。建物の外観はまるで要塞のようですが、それもそのはず!ここでは江戸時代を等身大のスケールで展示しているからなのです。

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今回Tadaima Japan はポルトガルからの旅行者Alexさんがボランティアガイドの山口さんと博物館で江戸の町を探検するのに同行させてもらいました。

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まずはAlexさんに江戸に関する知識をヒアリング。Last Samuraiでトムクルーズが侍役に扮していた話で盛り上がります。けれど映画の世界はフィクションですから、今日は本当の江戸を体験してもらいますよ、と山口さん。

江戸時代といえば17世紀の初めに始まり19世紀の中ごろまで続いた長い歴史をもつ徳川将軍の時代です。この時代には日本は鎖国をしていました。そのため、外国文化の影響は比較的少なく、日本独自の文化が大きく花開きました。山口さんによると大名が将軍から命じられていた3年に一度の江戸への出張(参勤交代)が日本各地の文化を江戸に呼び、お互いのお国自慢をするためにますます栄えたのではないかということでした。

時代背景をちょっと仕入れたところで、迫力の原寸大日本橋(東海道の起点)を渡って、現代から江戸の街へ出発です。

橋を渡れば…そこに広がるのは江戸の街

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A: この橋は江戸時代のものですか?
Y: いえいえ、この日本橋は復元ですが、江戸時代と同じ大きさ、同じ技術を使って作られているのですよ。
A: じゃあ、(木製だけど痛んでないから)安全だね!

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日本橋を渡りきるとそこには小さな江戸の町人街が広がります

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Y: あそこで刀を差して歩いているのが侍、かごをもっているのは物売り、それから、大道芸人もいますね

このジオラマがとても緻密に作りこまれているんです。一つ一つの人形がその職業をよくよく表しています。これには多くの外国人が驚くのだとか。

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小さな人形を見るように双眼鏡まで用意されています、博物館のこだわりが伝わります

A: (裕福な商人の家をさして)これが江戸の統治者の家ですか?
Y: いえいえ、それは小さすぎます、、、それでは移動しましょう

江戸時代の皇居エリアってどんな感じ?

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Y: これが徳川将軍の居城、江戸城です。3重の堀といくつもの守衛門が厳戒態勢を物語ります。現在では外側の2つの堀は埋められて、道になっています。

Alexさんは山王祭で皇居周辺をすでにまわっていたので、手持ちの地図を広げて往時の建物の位置と付け合せていました。山口さんも、このあたりが東京駅で、あれが地下鉄の大手町になった大手門ですよ、と解説します。

江戸城
江戸城

そして、江戸城内部の500畳の大広間をみて、びっくり。商家とは比べようもない豪華さです。このジオラマでは、忠臣蔵事件の発端となった全長50mの松の廊下も再現されています。

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多くの展示は写真を撮ることができます。
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大名屋敷のジオラマ、塀の中は下級武士の部屋(わずか3畳!)になっていたのだとか。

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Y: この駕籠はたった一人のために作られました、誰のものかわかりますか?
お姫様のお輿入れのための駕籠です。権威の象徴である駕籠は大変豪華な作りでした。
これは本物の江戸時代の品ですよ。

博物館の方によると、江戸東京博物館の特徴は復元品と本物の収集品を織り交ぜた展示をしているところとのこと。確かにその時代の人が使っていた環境を知ったうえで現物を見ると理解が深まります。

庶民が暮らしていた、昔のアパート長屋ってどんなところ

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侍の居住区を抜けると、江戸時代の長屋の様子が路地とともに再現されています。当時の人々の生活をそのまま体感することができます。

二人は一画に神社を見つけたようです。

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小さな神社

鳥居や日本人の宗教観について山口さんが説明をします。家のすぐ隣に神社がある環境に外国の皆さんも江戸の人々の信仰心の篤さを感じるのではないでしょうか。

A: これは引き戸ですか?
Y: そうですよ。
A:西洋の様式とは全く違うね、僕らのは前後に開閉する開き戸だもの。

さらに、この戸の一部は和紙で作られています。私たち日本人には和紙は大変耐久性のある紙という認識がありますが、外国の方には理解しがたいようでした。

お次は江戸時代の印刷技術。木版印刷は大きく普及をして、庶民が様々な情報を得るのに大変役に立ったといいます。

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番付表の一例

Y:江戸時代には食事処の番付もありました、いわゆるミシュランガイドみたいなものですね。江戸の人々は何でもランキングをしていたんですよ、現代人と変わりませんね。

海外のアーティストにも影響を与えた浮世絵もこの時代に大変な盛隆をみせました。江戸東京博物館ではその制作過程が学べますよ。

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歌舞伎役者や力士の錦絵は現代でいうところのブロマイドのような形で庶民に親しまれていました。

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江戸時代には屋台で売られていたお寿司。実は現代のお寿司の2倍ほどのサイズがあったのだとか。Alexさん、お寿司は小さすぎてお腹がいっぱいにならない!と言っていたので江戸前ならちょうどいいかもしれませんね。

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山口さんはアナゴのお寿司をみながらAlexさんに日本滞在中にぜひ食べてほしい!と熱を込めてお話していました。

乗って、担いで、振って!江戸時代を体感する!

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江戸東京博物館の楽しいところは江戸時代の道具や昔の建物を体感できるところ!
旅行者の皆さんも楽しんでいました。

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個人的には着物で来ると、江戸の街の一員になったような気分が味わえそうだな~と思いました。

これも再現?!実物大の芝居小屋

江戸エリアの展示(歌舞伎等を含む)を満喫したAlexさんは、最後に芝居小屋に到着しました。

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A: ミニチュアの再現建造物は素晴らしいね。建物の細部の構造まで観ることができたよ。一番気に入ったのは、この芝居小屋だね。本物サイズの建物の前に立つと江戸時代を体験しているような気分になれるよ。

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江戸東京博物館はあまりにも広く、こちらの記事ですべて(江戸から現代の東京まで)をお見せすることはできませんので、ぜひとも足を運んでみていただきたいです!きっと新しい発見がありますよ。

Alexさん、山口さん、それから博物館ご関係者の皆様、ありがとうございました!

【ボランティアガイドデスク(無料)】
江戸東京博物館のボランティアガイドはなんと7か国の言語に対応しています(日によって異なります)。
6階エントランス横でガイドの皆さんは来館者を待っています。

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たくさんの申し込みがあるので事前予約をおすすめします。詳しくはこちら: www.edo-tokyo-museum.or.jp/information/guide/

【音声ガイド】
音声ガイドの貸し出しもあります。こちらは保証金1000円(全額返却)です。日本語・英語・中国語・韓国語に対応しています。

江戸東京博物館のお次は…

Alexさんは博物館をまわったのち、“国技館で相撲博物館へ行って、それから浅草に行くよ!”とその後の予定を教えてくれました。両国と浅草は隅田川の対岸に位置するので、妙案ですね。

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両国エリアのある墨田区には他にも見どころ満載!一日楽しめますよ。
国技館(相撲)
ちゃんこ鍋
すみだ伝統工芸
東京スカイツリー

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東京都墨田区横網1-4-1

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Kumo

Writer / Translator

旅がすき、旅人もすき 露天風呂と美味しいお酒、それから楽しい人たちに出会いたい 英語で日本を語るべく精進の日々

Information

Address 〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
Hours 9:30~17:30 (土曜日は9:30~19:30)
Price 一般: 600円
他は下記サイトよりご確認ください。
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/information/guide/
Close 毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
Access ・JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分、東口下車 徒歩7分
・都営地下鉄大江戸線 両国駅(江戸東京博物館前) A3・A4出口 徒歩1分
・墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」  
「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分
Phone 03-3626-9974
Language 日本語
英語
Website http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ (常設展)