たかがお辞儀、されどお辞儀…。日本の不思議な慣習『お辞儀』

【 目次 】日本人はどんな時にお辞儀をするの?お辞儀の仕方は3種類以前、イタリア・セリエAのサッカーチーム「インテル」に移籍した長友選手が、移籍後、初ゴールを決めた際に見せた「お辞儀パフォーマンス」を覚えてますか? その様子はYoutubeなどにもアップされ、今やすっかりお馴染みになっています。 日本人とは切っても切れない慣習である『お辞儀』。 日本人にとって、お辞儀は重要なビジネスマナーのひとつで、まともにお辞儀もできない人間は、社会人として「常識知らず」というレッテルを貼られてしまいます。 ビジネス以外でも「お辞儀」は日常的に使われていますが、「お辞儀大国」の日本人でも、お辞儀についてきちんと理解している人って案外少ないかもしれません。   日本人はどんな時にお辞儀をするの? 日本人が通常お辞儀をする時は、主に挨拶、感謝、謝罪、敬意を表すために使います。 とは言っても、友達や家族など親しい相手に対しては使うことはほぼありません。 ビジネス以外の場面では主に目上の人(年齢や立場など)や初対面の相手、またはそれほど親しくない関係の人に対して使われます。   例1:それほど日常的に交流がない隣人に道ですれ違った時。 →軽くお辞儀して、「こんにちは」 例2:道を歩いていると、後ろから「ハンカチ落としましたよ」と声が。 →例1より心もち深くお辞儀して「ありがとうございます」 例3:重要な取引先の社長に図らずも迷惑をかけてしまった! →例2よりさらに深くお辞儀して「大変申し訳ございません!」 こんな感じで日本人は、意識的または無意識にお辞儀を使い分けているんです。   お辞儀の仕方は3種類 ひと口に「お辞儀」と言っても、「立礼」と「座礼」の2種類があり、立礼とは立ってお辞儀するもの、座礼は座ってお辞儀するものです。座礼は和室で行う和式作法なので、あまり日常的とは言えません。 普段、日本人が使っている「立礼」にも3種類のお辞儀が存在します。 ①会釈 ②敬礼 ③最敬礼   この3つの違いは何でしょう? 簡単に言うと、違いは「腰を曲げる角度」なんです。 (もっと細かい分類だと「会釈」、「浅い礼」、「普通礼」、「敬礼」、「最敬礼」の5種類になります) ①会釈:15度程度の角度の軽いお辞儀。例えば会社の廊下でお客様や上司などとすれ違う時(「おはようございます」「お先に失礼します」)に使います。 ②敬礼:おそらくビジネス上で一番よく使われるお辞儀で、角度はだいたい30度ぐらい。お客様を訪問、またはお迎えする時や、初対面の相手への挨拶などに使われます。 ③最敬礼:お辞儀の中で一番深い角度で、45度ぐらい。 日常的にはめったに使わないお辞儀です。なぜならこれは相手に対して深い陳謝や敬意を表すものなので、やたらに使っていたら安っぽくなっちゃいますよね。   現在、一般的に我々がお辞儀をする際、男性は手を体の横に自然に沿わせ、女性はおへその下あたりに軽く重ねて置いてお辞儀をします。 時々、映画やテレビなどで、日本にやってきた海外の人たちが胸の前で手を合わせてお辞儀をするのを見かけます。おそらく「日本は仏教の国だから」という考えから来ているものと思いますが、これは一般的ではありません。神社やお寺で参拝する時ぐらいしか見かけないと思います。   お辞儀にはそれぞれ適切な角度があるわけですが、もちろん分度器で測りながらお辞儀して回っているわけではないので、日本人だって正確な角度でやっているわけではありませんし、人によって多少違うかもしれません。 でも、この3種類それぞれに必要な分だけの気持ちを込めてお辞儀すると、自然にこの角度でのお辞儀になるように思います。日本人は子どもの頃から周りの大人を見てその様子を覚え、徐々に自分で体得していき、スムーズにできるようになるんでしょうね。   大事なのはきちんと腰から曲げた前傾姿勢である事。ビジネスシーンにおいて首だけを前に傾けたお辞儀は、相手に不快感を与えますよ。   また、正式なお辞儀として“先言後礼”というのがあります(“語先後礼”ともいいます)。 これは「ありがとうございます」や「いらっしゃいませ」などの言葉を言い終えてから、お辞儀をすることです。 でも、実際には言葉を言いながらお辞儀している人って、たくさんいるんですけどね。   腰を曲げる角度だの手の置く位置だのと、いろいろ細かい事を言いましたが、要するにそのお辞儀をしている人の心の持ちようがお辞儀に現れるのだと思っています。 やっぱり一番大事なのは、心のこもった「気持ち」なんですね。   お辞儀が当たり前の社会に暮らしているわれわれ日本人は、「きちんとしたお辞儀」を多少なりとも理解しておかないといけませんね!

  CULTURE,

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【 目次 】

以前、イタリア・セリエAのサッカーチーム「インテル」に移籍した長友選手が、移籍後、初ゴールを決めた際に見せた「お辞儀パフォーマンス」を覚えてますか?
その様子はYoutubeなどにもアップされ、今やすっかりお馴染みになっています。
日本人とは切っても切れない慣習である『お辞儀』。
日本人にとって、お辞儀は重要なビジネスマナーのひとつで、まともにお辞儀もできない人間は、社会人として「常識知らず」というレッテルを貼られてしまいます。
ビジネス以外でも「お辞儀」は日常的に使われていますが、「お辞儀大国」の日本人でも、お辞儀についてきちんと理解している人って案外少ないかもしれません。

 

日本人はどんな時にお辞儀をするの?

日本人が通常お辞儀をする時は、主に挨拶、感謝、謝罪、敬意を表すために使います。
とは言っても、友達や家族など親しい相手に対しては使うことはほぼありません。
ビジネス以外の場面では主に目上の人(年齢や立場など)や初対面の相手、またはそれほど親しくない関係の人に対して使われます。

 

例1:それほど日常的に交流がない隣人に道ですれ違った時。
→軽くお辞儀して、「こんにちは」

例2:道を歩いていると、後ろから「ハンカチ落としましたよ」と声が。
→例1より心もち深くお辞儀して「ありがとうございます」

例3:重要な取引先の社長に図らずも迷惑をかけてしまった!
→例2よりさらに深くお辞儀して「大変申し訳ございません!」

こんな感じで日本人は、意識的または無意識にお辞儀を使い分けているんです。

 

お辞儀の仕方は3種類

ひと口に「お辞儀」と言っても、「立礼」と「座礼」の2種類があり、立礼とは立ってお辞儀するもの、座礼は座ってお辞儀するものです。座礼は和室で行う和式作法なので、あまり日常的とは言えません。
普段、日本人が使っている「立礼」にも3種類のお辞儀が存在します。
①会釈
②敬礼
③最敬礼

 

この3つの違いは何でしょう?
簡単に言うと、違いは「腰を曲げる角度」なんです。
(もっと細かい分類だと「会釈」、「浅い礼」、「普通礼」、「敬礼」、「最敬礼」の5種類になります)

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①会釈:15度程度の角度の軽いお辞儀。例えば会社の廊下でお客様や上司などとすれ違う時(「おはようございます」「お先に失礼します」)に使います。
②敬礼:おそらくビジネス上で一番よく使われるお辞儀で、角度はだいたい30度ぐらい。お客様を訪問、またはお迎えする時や、初対面の相手への挨拶などに使われます。
③最敬礼:お辞儀の中で一番深い角度で、45度ぐらい。
日常的にはめったに使わないお辞儀です。なぜならこれは相手に対して深い陳謝や敬意を表すものなので、やたらに使っていたら安っぽくなっちゃいますよね。

 

現在、一般的に我々がお辞儀をする際、男性は手を体の横に自然に沿わせ、女性はおへその下あたりに軽く重ねて置いてお辞儀をします。

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時々、映画やテレビなどで、日本にやってきた海外の人たちが胸の前で手を合わせてお辞儀をするのを見かけます。おそらく「日本は仏教の国だから」という考えから来ているものと思いますが、これは一般的ではありません。神社やお寺で参拝する時ぐらいしか見かけないと思います。

 

お辞儀にはそれぞれ適切な角度があるわけですが、もちろん分度器で測りながらお辞儀して回っているわけではないので、日本人だって正確な角度でやっているわけではありませんし、人によって多少違うかもしれません。
でも、この3種類それぞれに必要な分だけの気持ちを込めてお辞儀すると、自然にこの角度でのお辞儀になるように思います。日本人は子どもの頃から周りの大人を見てその様子を覚え、徐々に自分で体得していき、スムーズにできるようになるんでしょうね。

 

大事なのはきちんと腰から曲げた前傾姿勢である事。ビジネスシーンにおいて首だけを前に傾けたお辞儀は、相手に不快感を与えますよ。

 

また、正式なお辞儀として“先言後礼”というのがあります(“語先後礼”ともいいます)。
これは「ありがとうございます」や「いらっしゃいませ」などの言葉を言い終えてから、お辞儀をすることです。
でも、実際には言葉を言いながらお辞儀している人って、たくさんいるんですけどね。

 

腰を曲げる角度だの手の置く位置だのと、いろいろ細かい事を言いましたが、要するにそのお辞儀をしている人の心の持ちようがお辞儀に現れるのだと思っています。
やっぱり一番大事なのは、心のこもった「気持ち」なんですね。

 

お辞儀が当たり前の社会に暮らしているわれわれ日本人は、「きちんとしたお辞儀」を多少なりとも理解しておかないといけませんね!

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Waddy

Waddy

writer/ translator

東京生まれ・東京育ちのバリバリ江戸っ子です!放浪大好き、非日常的体験も大好きです。生まれ育った日本ですが、自分にとっては今でも不思議なコト・モノに満ち溢れている場所です。そんな日本の「?」や「!!」を皆さまにご紹介できたら、と思っています。