うさぎさんがシンボル!世界文化遺産、日本最古の神社建築『宇治上神社』

宇治上神社は、日本最古の神社建築といわれています。本殿と拝殿は国宝で、それぞれ1060年、1215年頃に建立されたといわれています。1994年に京都の17カ所と同時に古都京都の文化遺産として世界文化遺産指定されました。神社の後ろの木々の景観も含め境内地、建物すべてが世界文化遺産指定区域です。

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宇治上神社おみくじ


【 目次 】

本殿

日本最古の神社建築

本殿は、地味な印象ですが、現存する神社建築では日本最古のものとして国宝に指定されています。推定では1060年に建てられたと思われ、かれこれ1000年もの間、家事で焼け落ちることも、戦乱で壊されることもなく、ここ宇治の地に鎮座し続けたことになるから驚きです。神社仏閣は火事を最も恐れますが、建築物を家事から守ろうとする建築装飾に用いられた「本蟇股」というおまじないが本殿の梁の上にみられます。当時建築にたずさわった人たちの思いがこめられたおまじないがきいたのか、本殿は平安時代(794~1185)から現代までその姿を保つこととなりました。

清め砂

拝殿前の2つのお山の砂はなんのため?

拝殿前には砂でもられた円錐形の小さな2つの砂山があります。この砂は「清め砂」といい、9月1日の八朔祭で氏子さんたちによって奉納され、境内のお清め用の砂として1年間盛られ続けます。お正月やお祭り等、大切な日には境内にまき散らして、境内地を「お清め」します。他の神社でも、円錐形に盛られた砂を目にすることがあると思いますが、こちらが神様が降りられる依代を表しているのに対して、宇治上神社のお砂は「お清め」の為の「清め砂」です。

清め水

桐原水
桐原水のわき水

現存する最後の宇治七名水がお清めの水に!境内のわき水、桐原水

お茶の町として有名な宇治には、いたるところに名水がわきだしていたといいます。その中でも、阿弥陀水、泉殿、桐原水、法華水、高浄水、公文水、百夜月井は特に有名で「宇治七名水」と呼ばれました。他の六名水は既に失われましたが、桐原水は、宇治上神社にお参りする際に手を清めるお水として宇治の人たちに親しまれています。そんなお水を手を清めるだけでなく飲んでみたい方もいると思います。でも、ちょっとまった!このお水、飲みたいときは一度煮沸が必要だそうです。

神木
樹齢は330年以上!
岩神さん
岩神さん

しめ縄で飾られた大きな木と大きな石。どんな意味があるの?

拝殿右側には大きなご神木があります。この木はケヤキで、樹齢はおよそ330年以上たっているといわれています。ご神木とは神体としての木や神聖視される木で、日本の古神道の自然崇拝に由来しています。本殿の右側の大きな石は、昔お社があった「社跡」の標です。跡とはいえ、お社があった神聖な場所なので、人が踏んだりしないように大きな石を置いて敬うという、昔からの日本の慣しで、この磐座は「岩神さん」と呼ばれています。

うさぎみくじ

うさぎさんのお守りやおみくじ。どうしてうさぎさんなの?

宇治上神社の祭神は、菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇です。菟道稚郎子命は応神天皇の息子で、天皇に寵愛され皇太子にしたてらたものの、異母兄の仁徳天皇に皇位を譲るべく自殺したといわれています。菟道稚郎子命は宇治地域と関連の深い人物です。かつて宇治の地名は、菟道(うさぎのみち)とかいて「うじ」と読みました。こういった由来から、うさぎさんのおみくじやお守りの紋が生まれました。

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〒611-0021京都市宇治市山田

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kyoami

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民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。