奈良町の軒先に吊るされる魔除けのお守り『身代わり申』

身代わり申は、奈良町の軒先に吊るされる幸せを呼ぶと信じられている、赤いぬいぐるみの猿です。この猿は、江戸時代から奈良町で吊るされるようになったといわれています。軒先の猿は、たいていいくつかが1本の糸でつながれてぶら下がっています。身代わり申の由来や数の意味、どこで買えるのかを紹介します。

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身代わり申


【 目次 】

身代わり申

シルクロードを渡ってやってきた猿!?

奈良町を歩くと、お店や民家の入り口に、布でできた赤と白のぬいぐるみが、いくつかぶら下がっているのを目にすると思います。これは、身代わり申と呼ばれ、奈良町一帯で信じられている庚申信仰の魔除けのお守りです。
この身代り申、そのルーツは中国の敦煌にあるのでは?といわれています。不思議なことに、敦煌石窟の祭壇で、身代わり申と同じ物がみつかっています。中国では、猿は悪魔退散のお守りとして信じられているんです。古代シルクロードの終着点として知られている奈良ですから、身代り申は、シルクロードを通って伝わってきたのかもしれません。

猿

奈良町の伝説と身代わり申

庚申信仰では、人間のお腹の中には三尸の虫という虫がいて、60日に一回めぐってくる庚申の日の夜に人が寝静まると体からぬけだして、その人がしてきた悪事を天帝に告げにいき、話を聞いた天帝は罰を与えるといいます。奈良町の伝説では、悪病や災難を持ってくるという三尸の虫は猿が毛づくろいする姿をみて、自分たちを食べる様子に見えたので、恐れをなして逃げたそうです。そこで、人々はいつも家の軒先に猿を吊るして三尸の虫を退散させ、悪病や災難が近寄らないようにおまじないをするようになったといいます。身代わり申の数は、家族の人数やお願いごとの数をあらわしていて、背中に願いをかいて吊るすとお願いを叶えてくれると信じられています。

奈良町資料館

奈良町資料館

身代わり申はここで買える!

身代わり申は、奈良町にある奈良町資料館で買うことができます。なんと、この身代わり申、手づくりでつくられているんです!資料館には、軒先に吊るす身代わり申だけでなく、大中小さまざまな種類の身代わり申が販売されています。

身代わり申

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身代わり申は、身につけておけば災難を代わりに受けてくれるというので、お守りに小さなサイズを購入してもよいですね。用途とお願いごとと家族の人数にあった数の身代わり申を購入しましょう。買う時に、お願いごとと名前を紙にかいて渡します。資料館の方のお話では、毎月お寺からお坊さんがきて、念入れをしているということでした。

青面金剛

青面金剛

Map

奈良市西新屋町14

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kyoami

kyoami

Writer/ Translator

民具や生活道具、伝統工芸、日本のアンティーク好き。生活の中で生まれた日本人独自のセンスや技術、その背景にある宗教観や由来をさぐります。

Information

Address 奈良県奈良市西新屋町14
Hours 午前10:00~午後4:00 (毎日「身代わり申」購入可能)
Price 無料
Close 無休
Access JR奈良駅、近鉄奈良駅 JR奈良駅から徒歩20分、近鉄奈良駅から徒歩15分
Phone 0742-22-5509
Website http://naramachi.co.jp