【ドイツで日本発見】茶道への情熱のゆえ自宅内に『茶室』を建ててしまったドイツ人アーティストのお宅へ行ってみた!

みなさんに、ドイツで見つけた「日本」をお届けします!現在ドイツ・ベルリンに長期滞在中のライターわさびが現地で出会った日本文化や関連人物を取材し、紹介していくこのコーナー。今回は自分で自宅に茶室を建ててしまったというほど茶道に情熱を注いでいるドイツ人アーティストがいると聞きつけ、本人の自宅にお邪魔しました!

Martin Kramer   CULTURE,

Martin Kramer


【 目次 】

茶室

茶室

もはや博物館級!完全に趣味の領域を超えたコレクションの数々。

奥が深いとされる「茶道」。のめり込んでいく人は高価なお茶碗やなつめ等を集めたり、使う抹茶にこだわってみたりと極め方はそれぞれ。そんな中、なんと自宅内に「茶室」を建てたというドイツ人のアーティストがいるんです!彼の名はマーティン。ひょんなことからお茶会にご招待していただき、お宅を見せて頂く事ができました。

茶器

お宅に入るとすぐ壁一面に茶道用の茶碗や高価な茶道用品がたくさん並べられていて、彼の並ならぬ茶道への情熱が感じ取れます。お茶碗はなんとほとんど手作り。「これは僕の真剣な趣味といったところだね。」という彼ですが、家には2つも大きな焼き釜があり、極め方が趣味を超えています!

掛け軸

行灯

家の中の家で茶道をするという不思議体験!

一通り自宅内を見せてもらった後はお目当ての「茶室」へ移動しました。ドアを開けると、そこには立派な「茶室」が部屋の中にドーンと現れて圧倒される私。家の中に家がある光景ってそうそうお目にかかれません・・・。しかも茶室だけではなくて、茶室へ続く庭や手水舎までも再現されていて彼の情熱は本当に果てしない!ひとつひとつのアイテムにはこだわりがあるそうで、茶室に使っている素材やそれぞれのアイテムをお茶の歴史とともに丁寧に解説してもらいました。さすが、アート・ヒストリアンの彼、お茶の知識がそんなにない私にも聞かせる解説をしてくれます。解説が終わったところで、早々にお茶会が始まりました。小さな戸口からかがみ込んで茶室に入ると中は別世界。この小さな空間に彼のこだわりと、無限の美を感じるようです。

茶室入り口

「お茶は、武士の交流の場だったんです。明日戦場で死ぬかも分からない武士が、茶室で一杯のお茶をたしなむとき、そこには刹那があります。”今という瞬間”を一番大切にする茶道が日本で広く受け入れられたのにはそうした背景もあるんです。」

毎日を精一杯生きているつもりの私ですが、お茶を通してどれだけ日常の中にゆっくり座って一杯のお茶を楽しんだり、お茶碗(モノ)を大切に扱う時間がないか気がつきました。一度ふっと立ち止まってみると、そんな瞬間にクリエイティビティが生まれてきたり、それが精神の癒しに繋がるんですよね。大切な事に気づけた気がします。充実した時間をありがとう、マーティン!

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Wasabi

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Writer / Translator

東京出身、旅とカオスを愛するフリーランス翻訳家。記事翻訳を通して日々日本と世界の接触点を探っています。ライターとしても、ガイドブックに載っていないわさび視点の情報をお届け!

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