10月は『神無月』!日本全国の「とある場所」以外、神様が一斉にいなくなる!?

神無月は旧暦の10月を指します。この時期には日本全国の八百万の神たちが日本のとある場所に会議へ出かけます。神々は10月にどこへ出向き、何を会議するのでしょうか?日本の神話に興味がある人は必読です!

Steve&jon   CULTURE,

七福神


【 目次 】

出雲大社

神無月とは?

日本人なら誰でも聞いた事がある「神無月」という言葉ですが、どういう意味があり、どんな由来があるのか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか?神無月とは文字通り神がいなくなる月のことで、日本では毎年旧暦10月に全国の神が島根県の「出雲大社」に集まって会議をすると言われています。そのため島根県以外には神がいなくなってしまうので「神無月」と呼ばれているのです。逆に神様がたくさん集まる出雲の国、島根県ではこのシーズンを「神在月」と呼ぶんだとか。そのため出雲大社では11月21日(旧暦10月10日)から神迎神事や神迎祭が執り行われます。日本全国の神が一気に集まるとされるこの神事、一般客の参拝も可能なので日本神話が好きな方は是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。出雲大社の参拝法方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

七福神
Photo by Steve

なぜ神々は出雲大社に集まるのか?

これには諸説ありますが、最も有力な説として大国主大神が天照大神に「国譲り」をした際、現世の政治は天照大神の孫、皇孫(すめみま)に任せるので、自分は目には見えない縁を結ぶ神事を治めると言ったことが始まりとされています。大国主大神にはたくさんの子供が全国にちらばっており、毎年一度神無月に集まって報告会をしていたことから人々は彼らが「目に見えない縁」について話あっているのではないかと信じるようになりました。そのうち他の神々も出雲に集まるようになり、誰と誰を結ぶかを話し合う他、翌年の作物や天候についても話し合うと信じられてきたため、人々は出雲に集まる神様達を手厚く迎え入れたのです。その風習が今でも残っているというわけです。国譲り神話について詳しく知りたい方は是非こちらの過去記事も見てみてください。

恵比寿像
Photo by jon

神々がいない間にお留守番する「恵比寿様」

「そもそも神無月に神様が全員土地を離れて大丈夫なの!?」と心配される方もいるかもしれませんね。でもご安心下さい。ふくよかな笑みを浮かべて鯛と釣り竿を手にしている姿が有名な恵比寿様は「留守神」として地域に残ると言われています。なぜ恵比寿さまは出雲の会議に出席しないのかについては諸説ありますが、元々漁民へ大漁をもたらす神であった恵比寿様が農民にも作物の収穫をもたらすと信じられ、ちょうど刈り入れ時のこの時期は恵比寿様にとっても仕事がたくさん。地域によっては10月20日に五穀豊穣を祈る「恵比寿講」が執り行われるので恵比寿様は地域に残って、こちらのパーティーに出席しているというわけです。日本神話に出てくる神様達ってどこか人間味があって面白いですよね。神様も人間と同じように仕事をしていて、季節によって活動を変えたり、色々な神様が色々な役割を持っていたり・・・もう少し寒くなって来たら家でゆっくり古事記を読み返してみようかな。

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Wasabi

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Writer / Translator

東京出身、旅とカオスを愛するフリーランス翻訳家。記事翻訳を通して日々日本と世界の接触点を探っています。ライターとしても、ガイドブックに載っていないわさび視点の情報をお届け!

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