最大1万人が訪れる宮城の朝市。住民の楽しみを次々と生み出す、復活した『ゆりあげ港朝市』。

威勢のいい声が飛び交う、宮城県名取市『ゆりあげ港朝市』
仙台空港から車で、震災の傷跡が残る町並みを進むこと約20分。
木製の屋根とプレハブの屋根が突然現れます。ちゃんとした駐車場もありません。
でも、そこは朝市!
「いらっしゃい!」、「食べて行ってね!」と漁師さんやお店の人の明るい声が
聞こえてきます。

title_yuriage


【 目次 】

Japanese style barbecue

復活した『ゆりあげ港朝市』!とれたての海の幸で、住民のお腹と心を満たす。

2011年3月11日東日本大震災により、名取市閖上地区も大きな被害を受けました。
ゆりあげ港朝市会場も津波により失われました。

しかし、震災物資や支援に頼らない生活をしていくためにも、名取を盛り上げるためにも、
漁業組合の方々の力で、2013年5月『ゆりあげ港朝市』は復活しました。

今、住民の毎週日曜・祝日の楽しみは、朝市に行くこと!
朝ごはんをここで食べよう!とオープン前からお客さんが集まります。
毎週さまざまなイベントなど行われており、
フリーマーケットやジャズコンサート、地域の丼もの無料配布などがあります。
子どもたちも休みの日にも関わらず、早起きして朝市に並びます。

とれたての新鮮なエビや貝、紅鮭やさんまなどを買って、その場にある炉端焼きコーナーで焼いて食べることもできます。

オススメは「赤貝」です。
ミシュランガイドで三ツ星を獲得するほどの高級寿司店に
「赤貝は閖上産だけを使う」と言わしめるほど味が濃くて歯ごたえがあります。

Vendors

Market

Wood decks

東北の名物も一挙に集まる。毎週違う屋台がおもしろい。

50店舗以上の屋台が立ち並んでいて、ゆりあげ漁業組合の方は、
魚介類などを販売しています。
他にも、毎週違うお店が全国から集まり、出展しているので
現地直送の野菜や果物、お花を買うことができます。

毎週違うからこそ飽きませんよね。

私は、おにぎりを買って、たらこや漬物などを乗せて食べ歩きしました。
ご飯の合うものばかりなので、食欲が増します!
ぜひ、白ごはん片手に食べ歩きしてみてください。

Maple-kan

住民は、地震発生時の映像に立ち止まる。

ゆりあげ港朝市広場には、木造の建物があります。
これは、カナダ政府がカナダ産の木材を被災地に寄付し、建てられたものです。
その名も「メイプル館」。
メイプル館では、東北産の海産物や宮城県のお菓子、
仮設住宅で製作している手芸品などが売られています。

メイプル館の中では、地震発生時の映像が流されています。
被災地の人が見ると、思い出してつらく、悲しい気分にならないだろうか?と思ったのですが、違いました。

朝市に来られているお客さんは真剣にその映像を立ち止まって見ていました。
「忘れない」ために、つらいこととも向き合って、前を向いていくためだと被災地の方にお聞きしました。
その方の言葉には、復興に対する強い思いを感じました。

The footage of Maple-kan

Yuriage-thousand clanes.

ゆりあげ港朝市のすぐ横にある丘の上から撮影しました。

震災前は、ここに多くの家が立ち並んでいました。
今は、週1回ゆりあげ港朝市の明るい声が聞こえてきて、
以前の閖上を取り戻しつつあるかのようですが、周りはまだ震災の傷跡を残したままです。

いつか、毎日のようにこの声が聞こえる日がくることを願っています。

Map

名取市閖上5丁目23-20

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Kanako Yoshida

Kanako Yoshida

Writer

和歌山県出身お寺の子、かな子です。実家がお寺です。 でも、巫女さんのアルバイトもしていました。着物を着て、寺社仏閣めぐりをすることが好きです。 癒される寺社仏閣と美味しいご飯処をご紹介します!

Information

Address 名取市閖上5丁目23-20
Hours 日曜日・祝日 6:00~13:00  (月~土曜日は休み)
Access 「仙台空港」から車で約20分
Phone 022-395-7211
Website http://yuriageasaichi.com/