2015年7月 世界遺産に登録!40年前に廃墟となり、時代の流れに取り残された島『軍艦島』【長崎】

長崎県にある端島は、通称「軍艦島」と呼ばれる無人島です。本来は、南北に約320M、東西に約120Mの小さな島でしたが、1897年からの埋め立て工事により、約3倍の面積となりました。この島は炭鉱として栄え、全盛期には5,000人を超える住民がいましたが、1974年の閉山とともに、無人島となりました。

軍艦島


【 目次 】

Gunkan Island

世界文化遺産に登録された「軍艦島」とは?

ご覧ください。まるで巨大な軍艦か要塞のように見える島。これが長崎県にある端島、通称「軍艦島」です。今年7月、この軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が、世界文化遺産に登録されました。
今は廃墟となった軍艦島は、まるで時代に取り残されたかのような場所。人が住んでいた当時の痕跡があちらこちらに残っており、当時の繁栄が容易に想像できる反面、壊れたテレビや汚れてしまった小さなぬいぐるみが落ちているのを見ると、何か物悲しさも感じられる場所です。
「廃墟マニア」といわれる人々にとっては、それが最大の魅力なのかもしれません。

Head to Gunkan Island by the ferry

石炭の採掘場として賑わった軍艦島。繁栄からあっというまに廃墟へ

もともと無人島だった軍艦島の開発が本格化したのは、19世紀の終わりごろ。当時は貴重だった石炭が豊富に採れたことから、埋め立て工事や採掘設備、生活環境が整えられていきました。

Gunkan Island

日本の急激な近代化に伴い、軍艦島は急速な発展を遂げていきます。小中学校や病院などのインフラに加えて飲食店、映画館なども整備され、島一つで完全に独立した都市機能を備えるまでになりました。20世紀半ばには人口が5000人にまで膨れ上がり、当時の人口密度は東京の約9倍と、世界一を誇るまでに成長したのです。
しかし、繁栄は長く続きませんでした。エネルギーの主役は石炭から石油へシフト。石炭産業は一転して斜陽産業となり、1974年に閉山しゴーストタウンへ。その後は2009年に見学施設が整えられるまで、誰一人としてこの島に立ち入ることはありませんでした。

Ferry

老朽化がひどく倒壊の恐れもある軍艦島

現在の軍艦島は観光地化が進んでいます。ただ、建物が倒壊する恐れがあるため、天候によっては島に立ち入れないこともあります。事前に確認することをお勧めします。

フェリーのある長崎港は、長崎空港から車で1時間ほど。そこから船で17キロ沖合へ行くと、この世とは隔絶された場所に到着します。
全く感じられない人の気配、崩壊しかけた建物、周囲を覆う海、人がいた痕跡……。どこか神秘的な雰囲気さえ漂います。軍艦島は近代化という激動の時代を、時代の流れのままに駆け抜け、そして置き去られました。この島からなにかを感じることは、これからの未来を生き抜く私たちにとって、決して無関係なものではないはずです。

Map

長崎県長崎市元船町11−22

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Aquico

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Tadaima Japanを見て、訪日観光客が増えることが私の夢。自分が生まれた大好きな日本を余すこと無くご紹介! ネイルが得意です!

Information

Address 長崎県長崎市高島町端島
Hours 9:00〜12:00/14:00〜17:00
Access JR長崎駅より徒歩10分
Phone 095-827-2470
Website http://www.gunkanjima-cruise.jp/