樹齢100年の杉の巨木を曳き巡る。『房州伊勢の宮・式年鳥居木曳祭』

【 目次 】房州伊勢の宮が鎮座する、鴨川市天津は祭り好き!20年に1度の夏が来る。式年鳥居木曳祭。主役は、精霊宿る清澄山の巨木。クライマックスは、巨大な御神木を、ところ狭しと曳き巡り。Map 房州伊勢の宮が鎮座する、鴨川市天津は祭り好き! 千葉県房総半島の東南に鎮座する、天津神明宮。時はさかのぼり、源頼朝公天下平定の候、伊勢神宮より神霊を勧請しお祀りしたことを起源に、「房州伊勢の宮」と呼ばれています。 天津神明宮のある、鴨川市天津地区は、特に祭りが大好きな地域柄で、毎年7月下旬に行う夏の祭礼には、家族親戚が仕事を休んで全員集合し、夜遅くまで神輿を担いでお神酒を上げての3日間を過ごすのです。 20年に1度の夏が来る。式年鳥居木曳祭。 今年は、祭り好きの天津の人々にとって、特に大切で待望の祭り年。 天津神明宮では、伊勢神宮にならい、20年に1度、鳥居を建て替える神事・「式年鳥居木曳祭」を行うのですが、この神事、昨年12月から始まっており、10月の上棟までの間、節目節目で神事と祭礼をとり行います。ロングスパンの神事のクライマックスが、8月の「鳥居木曳祭」です。 主役は、精霊宿る清澄山の巨木。 式年鳥居木曳祭は、2014年12月に、天津神明宮の背に広がる清澄山中から、慎重に選ばれたスギを切り出す神事、神木斧始祭から始まります。胸高120㎝以上、樹高は50メートル以上のスギが対象ですから、樹齢は100年を超える巨木。古来より、山岳信仰が根付く清澄山で、神秘の力をまとったスギが、切り出しの神事で、新たに神霊を受け、御神木へと生まれ変わります。 切り出された御用木(スギ)は、氏子の手で皮むき・磨きがなされ、十分に寝かされた後、待ちに待ったお披露目、鳥居木曳祭の日を迎えます。 クライマックスは、巨大な御神木を、ところ狭しと曳き巡り。 8月22日(土)からの3日間、霊験あらたかなスギの巨木3本が、氏子衆の手により町内中を奉曳します。あわせて、神輿も担ぎ出され、20年に1度の大祭を、町中で盛り立てます。もともと漁師町の天津地区は、約3200人の住民ほとんどが、海沿いの限られた平地に密集して暮らしています。住宅地の路地は、軽自動車が1台通れるくらいの道幅ですから、果たして50メートルを超える神秘の巨木が、どのように曳き巡るのでしょう。お祭り好きの天津の人々の、20年に1度だけ披露される伝承の技に、期待がふくらみます。 (トップ写真:鴨川市郷土資料館所蔵) Map 〒299-5503 千葉県鴨川市天津2950

Takashi Suzuki, Yamato Okano   DESTINATIONS, 千葉,

写真① ※要クレジット 鴨川市郷土資料館所蔵


【 目次 】

 (The precincts of Amatsu Shinmei Shrine)

房州伊勢の宮が鎮座する、鴨川市天津は祭り好き!

千葉県房総半島の東南に鎮座する、天津神明宮。時はさかのぼり、源頼朝公天下平定の候、伊勢神宮より神霊を勧請しお祀りしたことを起源に、「房州伊勢の宮」と呼ばれています。 天津神明宮のある、鴨川市天津地区は、特に祭りが大好きな地域柄で、毎年7月下旬に行う夏の祭礼には、家族親戚が仕事を休んで全員集合し、夜遅くまで神輿を担いでお神酒を上げての3日間を過ごすのです。

(The summer festival in the Amatsu area

20年に1度の夏が来る。式年鳥居木曳祭。

今年は、祭り好きの天津の人々にとって、特に大切で待望の祭り年。 天津神明宮では、伊勢神宮にならい、20年に1度、鳥居を建て替える神事・「式年鳥居木曳祭」を行うのですが、この神事、昨年12月から始まっており、10月の上棟までの間、節目節目で神事と祭礼をとり行います。ロングスパンの神事のクライマックスが、8月の「鳥居木曳祭」です。

(The holy tree that will be used in this year’s festival.)

 (Last December, the ritual to remove the tree)

主役は、精霊宿る清澄山の巨木。

式年鳥居木曳祭は、2014年12月に、天津神明宮の背に広がる清澄山中から、慎重に選ばれたスギを切り出す神事、神木斧始祭から始まります。胸高120㎝以上、樹高は50メートル以上のスギが対象ですから、樹齢は100年を超える巨木。古来より、山岳信仰が根付く清澄山で、神秘の力をまとったスギが、切り出しの神事で、新たに神霊を受け、御神木へと生まれ変わります。 切り出された御用木(スギ)は、氏子の手で皮むき・磨きがなされ、十分に寝かされた後、待ちに待ったお披露目、鳥居木曳祭の日を迎えます。

The last “Shikinen-Torii-Gi-Hikisai,” in 1995
提供:鴨川市郷土資料館所蔵

 The last “Shikinen-Torii-Gi-Hikisai,” in 1995

クライマックスは、巨大な御神木を、ところ狭しと曳き巡り。

8月22日(土)からの3日間、霊験あらたかなスギの巨木3本が、氏子衆の手により町内中を奉曳します。あわせて、神輿も担ぎ出され、20年に1度の大祭を、町中で盛り立てます。もともと漁師町の天津地区は、約3200人の住民ほとんどが、海沿いの限られた平地に密集して暮らしています。住宅地の路地は、軽自動車が1台通れるくらいの道幅ですから、果たして50メートルを超える神秘の巨木が、どのように曳き巡るのでしょう。お祭り好きの天津の人々の、20年に1度だけ披露される伝承の技に、期待がふくらみます。 (トップ写真:鴨川市郷土資料館所蔵)

Map

〒299-5503 千葉県鴨川市天津2950

関連記事

AUTHOR

shima yoshida

shima yoshida

Writer / Translator

岡山県出身で、学生時代をニュージーランドで過ごし、今は房総半島・千葉県鴨川市で暮らして10年目。ローカルジャパンの魅力をどんどん世界に伝えたい。そして、たくさんの人が日本を好きになりますように!

Information

Address 〒299-5503 千葉県鴨川市天津2950
Access JR外房線 安房天津駅より徒歩15分
Website http://sin.to/ja/torii27/