『赤』で見る日本の文化

【 目次 】赤の日本文化日本の赤 ―それは権力者から民までを魅了した色―赤に秘められた伝統の美 赤の日本文化 「赤」それは能舞台の揚幕にも使われた日本の伝統色。中国で「赤」と言えば「火」を表す色ですが、日本では全く違う文化が展開されてきました。それは、破魔と美を重んじる日本独特の文化です。 今回はあなたをそんな色彩豊かな、日本文化の世界にお連れします。 日本の赤 ―それは権力者から民までを魅了した色― 日本の赤の歴史は本当に古くから始まります。世界最古の土器である縄文土器や同じ時期の木製の器には赤漆(水銀朱+漆)が使われている。日本にはその地域の権力者の墓である古墳という歴史的遺跡があります。この古墳のいくつかでは酸化鉄を原料としたベンガラという顔料によって絵が描かれたりする古墳が発見され、ここでの赤は権力者の体を魔物から守る「魔除け」の意味があると言われています。これとは別に、神社の鳥居の色にもあるような赤を赤丹(あかに)と言います。勿論神社によって多少異なりますが木造の鳥居の多くがこの赤を採用しています。この赤はもともと水銀朱の赤で木材を腐食から防ぐ役割を果たしていました。ここでの赤も朱(しゅ)の色が魔力や災厄から中を守る効力を備えているということ、そして神様の力を高めるということにより使われているようです。 赤に秘められた伝統の美 さらに、女性の化粧の中に口紅が散りいれられるようになると、赤は朱だけでなく紅(色)のような発色の良いものも登場します。口紅の原料である紅花を摘む女性達は自分の唇には一生つけることのないかもしれない紅花の花(天花:てんか)を、自分の指に紅花の棘をさしながら摘んでいたと言われ、そのことから紅花を末摘花と古くは呼びました。 そんな紅花摘みは、現在でも行われ続け、日本の伝統と日本女性の美を守り続けています。 日本にお越しの際は是非一度紅花摘み体験や日本製の紅でできた口紅をお手に取って日本の伝統を感じて下さい。

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【 目次 】

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赤の日本文化

「赤」それは能舞台の揚幕にも使われた日本の伝統色。中国で「赤」と言えば「火」を表す色ですが、日本では全く違う文化が展開されてきました。それは、破魔と美を重んじる日本独特の文化です。
今回はあなたをそんな色彩豊かな、日本文化の世界にお連れします。

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日本の赤 ―それは権力者から民までを魅了した色―

日本の赤の歴史は本当に古くから始まります。世界最古の土器である縄文土器や同じ時期の木製の器には赤漆(水銀朱+漆)が使われている。日本にはその地域の権力者の墓である古墳という歴史的遺跡があります。この古墳のいくつかでは酸化鉄を原料としたベンガラという顔料によって絵が描かれたりする古墳が発見され、ここでの赤は権力者の体を魔物から守る「魔除け」の意味があると言われています。これとは別に、神社の鳥居の色にもあるような赤を赤丹(あかに)と言います。勿論神社によって多少異なりますが木造の鳥居の多くがこの赤を採用しています。この赤はもともと水銀朱の赤で木材を腐食から防ぐ役割を果たしていました。ここでの赤も朱(しゅ)の色が魔力や災厄から中を守る効力を備えているということ、そして神様の力を高めるということにより使われているようです。

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赤に秘められた伝統の美

さらに、女性の化粧の中に口紅が散りいれられるようになると、赤は朱だけでなく紅(色)のような発色の良いものも登場します。口紅の原料である紅花を摘む女性達は自分の唇には一生つけることのないかもしれない紅花の花(天花:てんか)を、自分の指に紅花の棘をさしながら摘んでいたと言われ、そのことから紅花を末摘花と古くは呼びました。
そんな紅花摘みは、現在でも行われ続け、日本の伝統と日本女性の美を守り続けています。
日本にお越しの際は是非一度紅花摘み体験や日本製の紅でできた口紅をお手に取って日本の伝統を感じて下さい。

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miki iwai

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日本の文化が大好きで日本各地の温泉や伝統芸能、神社の儀礼祭祀をみるために旅行する傍ら能楽・書道・作歌(和歌を詠む)を嗜んでいます。皆さんに私の文章を通して、日本にしかない素敵な文化をお伝えしていけたら嬉しいです。よろしくお願い致します。