神に人に物の怪に!? 面(おもて)で見る能楽の世界

【 目次 】能楽の変身道具面(おもて)の数々能面の使用用途 芸術作品と変身道具面(おもて)と演目能楽の変身道具面(おもて)の数々 能楽は800年以上の歴史ある伝統芸能にして日本が誇る舞台芸術です。 とはいえ、多くの演劇と同じように、演じるのは普通の人間です。普通の人間が演目の登場人物になりきるためには装束や面(おもて)が必要になります。また、能役者の多くは今も昔も男性が多く、人が人でないものを演じるだけでなく女性の役をやる際にも装束や面(おもて)が必要になります。 今回はそんな面(おもて)の世界をご紹介します。 能面の使用用途 芸術作品と変身道具 能の舞台で使われる面は能面師によって作られます。現在舞台で使用される面(おもて)のほとんどは、各流派で管理しているものです。たまに、古い住宅や美術館・博物館に展示されているものもありますが、それらは舞台で使用するものではなく、装飾としてその造形を楽しむことを目的に作られたものが多いです。 また、現代では芸術活動の一種の手段として能面制作がされていることもあるようです。 これらを見分けるのに重要な点が、能面の目です。 能の舞台で使用する面(おもて)にはわずかですが、直径1㎝程の穴が開き足の先10㎝程なら見ることができますが、観賞用は空いています。また、面(おもて)の場合は人間が肌にあてて使うこと、材料が木と和紙であることから、温湿度調節の行き届いた空間で密閉されて保管されます。重要文化財級の価値のあるものもあり、これこそまさに能楽の歴史を現在によく伝える資料の一つと言えるでしょう。 面(おもて)と演目 面(おもて)は現在200種類以上あると言われています。その中から演目と役によって使われる種類が決められます。 この200種類以上を役ごとに分けると全部で5種類に分けることができます。6種類の別は、翁、尉、男、女、鬼神、怨霊となっています。 「尉」(じょう)の面は能の最も有名な演目である「高砂」や「屋島」など、主役が老人だった場合に使われます。「男」の面は『平家物語』を題材とした「経政」、「清経」「敦盛」などの演目で使われます。「女」面は女性が主役の「羽衣」「熊野」の他、小野小町の逸話を題材とした「卒塔婆小町」「通小町」など多くの演目で使われます。「鬼神」の面は鬼や天狗等人ではないものの表情を表しています。例えば、酒の神を題材にした「猩々」や天狗の登場する「鞍馬天狗」、蜘蛛の怪異を退治する「土蜘蛛」等で使われます。「怨霊」の面には能面の名前として有名な般若等の種類があります。最後に「翁」の面はたった一つの演目にしか使われません。その名も「翁」という演目です。 この「翁」という演目は、能楽が大成する前からある演目で、「翁」の面ももっとも古くからある面であると言われています。 これらの面は上で挙げられたような演目に多く使われますが、決して決まっているわけではなく、使用する面は主役を務める出演者に任されています。 【参考情報】 能面の展示を行っている博物館 長屋門『能面美術館』   開館日:第1、第3土曜・日曜日 開館時間:11:00~17:00※桜の開花期は連日開館 入館料:300円 アクセス:西武新宿線所沢駅より徒歩約15分 公式webサイト: http://www.geocities.jp/fukuyama_gensei/index.html 能面美術館 開館時間:平日A.M.10:00~P.M.4:00 土・日曜A.M.10:00~P.M.5:00 休館日:火曜日※火曜日が祝・祭日の場合開館し翌日休館 入館料:大人300円 小人(小中学生)200円 ※団体割引30名以上1割引き アクセス:JR武生駅から福鉄バスで55分 公式webサイト:http://www.kindlake.co.jp/index.html 金沢能楽美術館 開館時間:10:00~18:00 休館日:月曜日(休日の場合は次の平日)年末年始 入館料:大人300円 高校生以下無料 アクセス:JR金沢駅から路線バスにて「香林坊」下車徒歩5分、 または「広坂」下車徒歩2分 公式webサイト: http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/ 能面の画像をHPにupしているサイト The能.com  http://www.the-noh.com/jp/index.html 東京国立博物館 e国宝 http://www.emuseum.jp/detail/100431/000/000?mode=detail&d_lang=ja&s_lang=ja&class=3&title=&c_e=&region=&era=&century=&cptype=&owner=&pos=33&num=2

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【 目次 】

能楽の変身道具面(おもて)の数々

能楽は800年以上の歴史ある伝統芸能にして日本が誇る舞台芸術です。
とはいえ、多くの演劇と同じように、演じるのは普通の人間です。普通の人間が演目の登場人物になりきるためには装束や面(おもて)が必要になります。また、能役者の多くは今も昔も男性が多く、人が人でないものを演じるだけでなく女性の役をやる際にも装束や面(おもて)が必要になります。
今回はそんな面(おもて)の世界をご紹介します。

Okina(翁)

能面の使用用途 芸術作品と変身道具

能の舞台で使われる面は能面師によって作られます。現在舞台で使用される面(おもて)のほとんどは、各流派で管理しているものです。たまに、古い住宅や美術館・博物館に展示されているものもありますが、それらは舞台で使用するものではなく、装飾としてその造形を楽しむことを目的に作られたものが多いです。
また、現代では芸術活動の一種の手段として能面制作がされていることもあるようです。
これらを見分けるのに重要な点が、能面の目です。
能の舞台で使用する面(おもて)にはわずかですが、直径1㎝程の穴が開き足の先10㎝程なら見ることができますが、観賞用は空いています。また、面(おもて)の場合は人間が肌にあてて使うこと、材料が木と和紙であることから、温湿度調節の行き届いた空間で密閉されて保管されます。重要文化財級の価値のあるものもあり、これこそまさに能楽の歴史を現在によく伝える資料の一つと言えるでしょう。

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面(おもて)と演目

面(おもて)は現在200種類以上あると言われています。その中から演目と役によって使われる種類が決められます。
この200種類以上を役ごとに分けると全部で5種類に分けることができます。6種類の別は、翁、尉、男、女、鬼神、怨霊となっています。
「尉」(じょう)の面は能の最も有名な演目である「高砂」や「屋島」など、主役が老人だった場合に使われます。「男」の面は『平家物語』を題材とした「経政」、「清経」「敦盛」などの演目で使われます。「女」面は女性が主役の「羽衣」「熊野」の他、小野小町の逸話を題材とした「卒塔婆小町」「通小町」など多くの演目で使われます。「鬼神」の面は鬼や天狗等人ではないものの表情を表しています。例えば、酒の神を題材にした「猩々」や天狗の登場する「鞍馬天狗」、蜘蛛の怪異を退治する「土蜘蛛」等で使われます。「怨霊」の面には能面の名前として有名な般若等の種類があります。最後に「翁」の面はたった一つの演目にしか使われません。その名も「翁」という演目です。
この「翁」という演目は、能楽が大成する前からある演目で、「翁」の面ももっとも古くからある面であると言われています。
これらの面は上で挙げられたような演目に多く使われますが、決して決まっているわけではなく、使用する面は主役を務める出演者に任されています。

Magojiro(孫次郎)
孫次郎

Tyujo(中将)
中将

Hannya(般若)
般若

Shojo(猩々)
猩々

Okina(翁)

【参考情報】
能面の展示を行っている博物館
長屋門『能面美術館』  
開館日:第1、第3土曜・日曜日 開館時間:11:00~17:00※桜の開花期は連日開館
入館料:300円
アクセス:西武新宿線所沢駅より徒歩約15分
公式webサイト: http://www.geocities.jp/fukuyama_gensei/index.html
能面美術館
開館時間:平日A.M.10:00~P.M.4:00 土・日曜A.M.10:00~P.M.5:00
休館日:火曜日※火曜日が祝・祭日の場合開館し翌日休館
入館料:大人300円 小人(小中学生)200円 ※団体割引30名以上1割引き
アクセス:JR武生駅から福鉄バスで55分
公式webサイト:http://www.kindlake.co.jp/index.html
金沢能楽美術館
開館時間:10:00~18:00 休館日:月曜日(休日の場合は次の平日)年末年始
入館料:大人300円 高校生以下無料
アクセス:JR金沢駅から路線バスにて「香林坊」下車徒歩5分、
または「広坂」下車徒歩2分
公式webサイト: http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/
能面の画像をHPにupしているサイト
The能.com  http://www.the-noh.com/jp/index.html
東京国立博物館 e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100431/000/000?mode=detail&d_lang=ja&s_lang=ja&class=3&title=&c_e=&region=&era=&century=&cptype=&owner=&pos=33&num=2

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日本の文化が大好きで日本各地の温泉や伝統芸能、神社の儀礼祭祀をみるために旅行する傍ら能楽・書道・作歌(和歌を詠む)を嗜んでいます。皆さんに私の文章を通して、日本にしかない素敵な文化をお伝えしていけたら嬉しいです。よろしくお願い致します。