夏の終わりは、石の町『大谷』の地下採掘場跡でひんやりクールダウン

【 目次 】石でできた広大な地下空間は、まるで巨大な冷蔵庫Map 石でできた広大な地下空間は、まるで巨大な冷蔵庫 栃木県の宇都宮駅からバスで約30分。巨大な石壁や奇岩、石造りの建物が見えてくれば、そこは石の町「大谷」です。石が豊富な地質を生かし、江戸時代の中期頃から採石で発展を遂げてきました。かの有名なアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した東京の旧帝国ホテルにも、ここで採られた石が使われているようです。 長い時代を経て掘り続けられた地下採掘場跡は、20,000㎡という広大な面積、深さは30~60mにまで広がり、大型の球場がまるごとひとつ入ってしまうほどの大きさです。 一昔前までは作業員や関係者以外の人々の目に触れることはなく、「未知なる空間」と呼ばれていたようですが、現在では一般に開放され、その広大な地下空間に私たちも足を踏み入れることができるようになっています。 入り口を通り、階段を降りて地下採掘場の奥へと歩いていくと、気温が急速に下がっていくのを体感できます。真夏でも坑内の気温は8~10℃程度。まるで巨大な冷蔵庫のようですね。地面、壁、天井すべてが石に囲まれ、その表面には採掘の跡が見て取れます。所々、地上に抜けた穴があいていて、そこから差し込む外光が、気温差によって生じる水蒸気に反射して幻想的な光景を作り出しています。 重厚な石の年輪によって作り出された空間は、まるで古代ローマ遺跡のような雰囲気さえもあり、このロケーションを活かして映画やドラマ、アーティストのプロモーション映像の撮影などにも数多く使用され、時にはコンサートが開催されることもあるようです。 また、大谷石採掘場跡から10分ほど足を延ばすと、弘法大師が洞穴に刻んだという日本最古の石仏「大谷観音」を見ることができます。大谷観音は撮影禁止のためここではお見せすることができませんが、奇岩に包み込まれるように建つ大谷寺の中に祀られ、静かに石の町を見守っています。 【writer Takuya Ogasawara】 私がこの場所を訪れたのは真夏の激しい日差しが照り付ける暑い日でしたが、地下の空間はまるで別世界のように涼しく、しばらくそこにいると寒いほどでした。 また、坑内には採掘が盛んになされていた頃の機械などがそのままの姿で置かれており、あたかも当時のまま時間が止まっているかのような不思議な感覚を味わうことができました。暗く、静かで、厳かな石の地下空間に、夏に火照った心と体を冷ましに行ってみてはいかがでしょうか。 Heiwakannon Ohya Temple Ohya Temple Heiwakannon Map

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【 目次 】

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石でできた広大な地下空間は、まるで巨大な冷蔵庫

栃木県の宇都宮駅からバスで約30分。巨大な石壁や奇岩、石造りの建物が見えてくれば、そこは石の町「大谷」です。石が豊富な地質を生かし、江戸時代の中期頃から採石で発展を遂げてきました。かの有名なアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した東京の旧帝国ホテルにも、ここで採られた石が使われているようです。
長い時代を経て掘り続けられた地下採掘場跡は、20,000㎡という広大な面積、深さは30~60mにまで広がり、大型の球場がまるごとひとつ入ってしまうほどの大きさです。
一昔前までは作業員や関係者以外の人々の目に触れることはなく、「未知なる空間」と呼ばれていたようですが、現在では一般に開放され、その広大な地下空間に私たちも足を踏み入れることができるようになっています。
入り口を通り、階段を降りて地下採掘場の奥へと歩いていくと、気温が急速に下がっていくのを体感できます。真夏でも坑内の気温は8~10℃程度。まるで巨大な冷蔵庫のようですね。地面、壁、天井すべてが石に囲まれ、その表面には採掘の跡が見て取れます。所々、地上に抜けた穴があいていて、そこから差し込む外光が、気温差によって生じる水蒸気に反射して幻想的な光景を作り出しています。
重厚な石の年輪によって作り出された空間は、まるで古代ローマ遺跡のような雰囲気さえもあり、このロケーションを活かして映画やドラマ、アーティストのプロモーション映像の撮影などにも数多く使用され、時にはコンサートが開催されることもあるようです。
また、大谷石採掘場跡から10分ほど足を延ばすと、弘法大師が洞穴に刻んだという日本最古の石仏「大谷観音」を見ることができます。大谷観音は撮影禁止のためここではお見せすることができませんが、奇岩に包み込まれるように建つ大谷寺の中に祀られ、静かに石の町を見守っています。

【writer Takuya Ogasawara】

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私がこの場所を訪れたのは真夏の激しい日差しが照り付ける暑い日でしたが、地下の空間はまるで別世界のように涼しく、しばらくそこにいると寒いほどでした。
また、坑内には採掘が盛んになされていた頃の機械などがそのままの姿で置かれており、あたかも当時のまま時間が止まっているかのような不思議な感覚を味わうことができました。暗く、静かで、厳かな石の地下空間に、夏に火照った心と体を冷ましに行ってみてはいかがでしょうか。

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Aquico

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Tadaima Japanを見て、訪日観光客が増えることが私の夢。自分が生まれた大好きな日本を余すこと無くご紹介! ネイルが得意です!

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Address 栃木県宇都宮市大谷町909 大谷資料館